Webコラム「 趣味の近代日本出版史 」一覧
- 第43回 倉橋膝下から出た水谷三郎(実教出版)と笠原洪平(工学図書)
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■前回の続きになります 先月は「工業振興から出版界へ――工政会出版部や工業図書を興した倉橋藤治郎の足跡」と題し、戦前に他分野から出版業界に参入して出版統制団体の重役も務めた […]…続きを読む
- 第42回 工業振興から出版界へ――工政会出版部や工業図書を興した倉橋藤治郎の足跡
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■愛書会の出品目録から この連載でたびたび登場する“週末古書展”という言葉。東京には神田小川町(まち)の東京古書会館、高円寺の西部古書会館、五反田の南部古書会館、板橋の北部 […]…続きを読む
- 第41回 忘れられた直販画報業界――外交販売の大立者である大澤米造
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■「没年調査ソン」に参加しました 私は元々日外アソシエーツで人物情報データベースを作っており、長く「物故者」のデータ更新担当をしていた。『現代物故者事典』を担当した際には、 […]…続きを読む
- 第40回 編集者の展覧会――「編集者かく戦へり」展と「没後10年編集者・谷田昌平と第三の新人たち」展
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■日本近代文学館へ 先日、近代出版研究所の会合で所員の森洋介さんが「そろそろ会期が終わるので、見に行かないと」と言う。そこで、駒場の日本近代文学館で開催されていた展示「編集 […]…続きを読む
- 第39回 神陵文庫、三洋出版貿易を創業した“ホルタン”鈴木常夫
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■そういえば似たような人が…… 前回第38回では伊部利秋という人物を取り上げた。彼は有斐閣、コダマプレスを経て、三洋出版貿易に入り同社の社長となった出版人であった。しかしそ […]…続きを読む
- 第38回 織田作之助の小説のモデル? コダマプレス、三洋出版貿易の伊部利秋
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■週末古書展で5000円と200円 次号の編集会議を終えた金曜日の午後、近代出版研究所の3人で週末古書展を訪れた。月の輪書林さんの棚を見ていると(他にも顔見知りの古書店主が […]…続きを読む
- 第37回 出版社名簿の先頭・愛隆堂(あいりゅうどう)を興した今堀文一郎
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■『第二 著者と出版社』から 先月取り上げた学風書院が刊行した山崎安雄『第二 著者と出版社』(昭和30年)。それが目の前にある。せっかくだから、今月はこの本から誰かを取り上 […]…続きを読む
- 第36回 笹と松の健康法、そして崔承喜……学風書院の高嶋雄三郎
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■『笹に憑かれて』 10年近く人物方面から近代出版史を見ていると、たくさんの名前と顔なじみ(?)になる。その日も週末古書展の棚に刺さっていた本の背で、なじみの名前と行き逢っ […]…続きを読む
- 第35回 当代随一のフリ手、“松要さん”こと松浦貞一
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■『松要さんの思ひ出』 前回は中興館創業者・矢島一三の喜寿と金婚を記念して作られた非売品の随筆集『八洲漫筆』を取り上げた。この手の“饅頭本”で、近代出版史を研究する上で特に […]…続きを読む
- 第34回 忘れられた出版社統廃合の重要人物・中興館の矢島一三
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河原努(皓星社・近代出版研究所) ■雑著の名店・なごみ堂さんから贈られた一冊 今年(令和6年)の4月6日の10時前、私は高円寺駅に降り立った。その日は西部古書会館で開催される「大均一祭」初日。3日間の会期中 […]…続きを読む