Webコラム「 趣味の近代日本出版史 」一覧
- 第8回 私の恩人――日外アソシエーツ創業者・大高利夫
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河原努(皓星社) ■いまから20年前…… 地方の公立大学でぐーたら本を読んでいた私は、4年生になって「就職」という当たり前の一大事に直面して、とりあえず自己分析をしてみた。人にない自分だけの取り柄を考えると、それは「高校 […]…続きを読む
- 第7回 宝文館の編集者(2)――藤村耕一と北村秀雄
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河原努(皓星社) ■変わった遺稿集 前回、花村奨「対談「少女雑誌編集」」で『令女界』創刊編集長である藤村耕一の名前が拾えたと書いた。国立国会図書館オンラインで検索をかけると『遮莫』(昭和42年、タカダ印刷)という著書が引 […]…続きを読む
- 第6回 宝文館の編集者(1)――岡野英夫と花村奨
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河原努(皓星社) ■トナカイ村 何年か前に東京古書会館での古書展で、簡素な同人雑誌を見つけた。20頁余のホチキス止めで、表紙には『児童文学の雑誌 トナカイ村』とあり、さらに中央部に縦書きで「岡野英夫追悼特集号」と書かれて […]…続きを読む
- 第5回 短詩形文学を手がかりに情報を探す――中央公論社の岩渕鉄太郎と横山真一の場合
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河原努(皓星社) ■得がたい支援者 事典の編纂は個人プレーではなく多くの知友の協力があってこそ、恩師・稲岡勝のご友人である坂本寛さん(元東京経済大学図書館)もお世話になっている御一人。古書展で会うと「お、どうだい」と温か […]…続きを読む
- 第4回 児童文学雑誌『飛ぶ教室』から(2)柳田国男が唯一著書の刊行を許した地方出版社・山村書院
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河原努(皓星社) ■理論社2代目社長の父も出版人? 8月の戦争物を挟んで、雑誌『飛ぶ教室』から見つけた出版人紹介の続きである。といっても、もともと前後編の予定であったので、今回でおしまい。同誌特集「子どもの本の出版」の3 […]…続きを読む
- 第3回 広島原爆で亡くなった3人の書店人と「平和の火」
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河原努(皓星社) ■広島原爆で亡くなった3人の書店人 数年前から国立国会図書館で新聞・出版・広告の業界紙『文化通信』(昭和21年5月1日創刊)のバックナンバーをめくっている。出版関係者の訃報探しをしながら気 […]…続きを読む
- 第2回 児童文学雑誌『飛ぶ教室』から(1)実業之日本社の3人の児童文学編集者
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河原努(皓星社) ■「ざっさくプラス」の登載方針 私の仕事の一つに雑誌記事索引データベース「ざっさくプラス」に登載する雑誌の選定・準備がある。「お知らせ」の「昨年からの新規登載情報」、メールマガジン「先月からの新規登載情 […]…続きを読む
- 第1回 連載にあたっての前口上、ならびに双林社の小野忠重
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河原努(皓星社) ■余は如何にして近代日本出版史の基礎情報整理を始めし乎 昨年、約20年勤めた日外アソシエーツから皓星社に移籍した。前の職場では人物データベースの構築に携わる傍ら、その派生として様々な人名事典の項目執筆に […]…続きを読む