Webコラム「 趣味の近代日本出版史 」一覧
- 第18回 男性長寿日本一!――実業之日本社の発展と三省堂の興亡に立ち会った藤原楚水
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河原努(皓星社) ■珍らかなる出版史関係書を求めて奥多摩へ 東京都奥多摩町に廃校を利用した「奥多摩ブックフィールド」という場所がある。そこには、2019年に廃業した出版ニュース社の旧蔵書を中心に、出版関係コレクション […]…続きを読む
- 第17回 二見書房と三笠書房と――堀内俊宏『ふたつの坂』から
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河原努(皓星社) ■二見書房2代目社長の自伝本 この連載で取り上げるテーマは全て自分で選んできたが、先日、近代出版研究所所長の小林昌樹さんから「これを連載で取り上げてみてくれないかしら?」と一冊の本を手渡さ […]…続きを読む
- 第16回 特別編・20年ぶりの皓星社出版目録を編集して
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河原努(皓星社) ■出版目録の作り方(一)――出版物の把握 今回はいつもと趣向を変えた特別編として、弊社が今月20年ぶりに刊行した『皓星社出版目録2022』の編集余話です。決して「今月はメールマガジンの配信 […]…続きを読む
- 第15回 ガム屋になった本屋さん――出版業を捨て他業種でさらに成功したラジオ科学社・柴田寛
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河原努(皓星社) ■「○○になった××屋さん」 私の母校である公立大学は高校の校舎に毛が生えた程度の敷地と大きさで、図書館もとても小さかった(卒業後に新図書館が完成した……)。故に蔵書量も全部の書架に目を通 […]…続きを読む
- 第14回 九州の名門書店・小倉宝文館の孫娘だった中尾ミエ、そして研ナオコの芸名の由来
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河原努(皓星社) ■歌手の中尾ミエは書店の娘 歌手の中尾ミエ(75)が(筆者註・令和4年5月)13日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。子供の頃の苦しい生活を振り返った。 福 […]…続きを読む
- 第13回 森銑三が肩入れした雑誌『伝記』の創刊版元社主は、戦後に尋ね人となっていた――南光社二代目の渡辺龍策
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河原努(皓星社) ■「帆刈出版通信」をよむ 前々回、文潮社の池澤丈雄の訃報を確認するため『出版文化人物事典』執筆時以来10年ぶりに出版業界紙「帆刈出版通信」にさわった。同紙は昭和21年に練達の出版ジャーナリ […]…続きを読む
- 第12回 『性生活の知恵』池田書店に前史『葉隠』教材社あり
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河原努(皓星社) ■ピンポイントで「レファ協」が出版史調査に役立った! 前々回に取り上げた全日空羽田沖墜落事故。この事故で亡くなった業界人の一人に池田書店専務の池田五郎という人がいた。その池田書店の創業者は […]…続きを読む
- 第11回 “生きていた幽霊”文潮社の池澤丈雄――人名事典で死んでいた人が生きていた話
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河原努(皓星社) ■古本フレンズ 近代出版研究所の主要活動に古本行脚がある(私は皓星社社員の傍らで研究所事務局を兼務)。「三人寄れば文殊の知恵」というが、お互いに関心分野を知りつつ得意な分野も違うので、一人では見落とす本 […]…続きを読む
- 第10回 出版界を震撼させた全日空羽田沖墜落事故
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河原努(皓星社) ■出版界で一番の大事故 出版関係者の訃報調査をしていると、全く同じ日に亡くなっている人を見つけることがある。光文社社長を務めた五十嵐勝弥と地人書館創業者である上條勇は同じ昭和50年1月2日に亡くなってい […]…続きを読む
- 第9回 労組が作った饅頭本――三省堂の横山茂と笹沢健
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河原努(皓星社) ■饅頭本の多い分野は? 原稿を集めて、編集をして、印刷をして1冊の本を作る。それには今日でも最低で百万円程度は必要である。その事実をふまえると「饅頭本」――追悼録を古書業界でこういう――は売り物ではない […]…続きを読む