Webコラム「 玩物創始 」一覧
- 第5回 博文堂研究の新紀元――『原田庄左衛門家資料目録』(行田市郷土博物館)
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稲岡勝(明治出版文化史) 何の気なしに博文堂をキイワードに検索していたら、とんでもない資料が目に飛び込んできた。①『原田庄左衛門家資料目録』(行田市郷土博物館収蔵資料目録 2021年3月)、②「原田庄左衛門 […]…続きを読む
- 第4回 「三田文学」編輯長の二人、荷風と和木清三郎
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稲岡勝(明治出版文化史) 前月の河原努「人物の略歴と経歴を書く――和木清三郎を題材に」はなかなか面白かった。材料の調査蒐集と、その取捨選択の呼吸。いわば人物事典の立項プロセスを具体的に述べた方法論とも言えそ […]…続きを読む
- 第3回 当世実業家の息子づくし
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稲岡勝(明治出版文化史) 〇文献配達人坂本寛のこと もっとも著名な文献配達人といえば、本郷の古書店ぺりかん書房の品川力であろう。なじみの作家や学者のために必要文献を探し出して提供し続けたことはよく知られる。 […]…続きを読む
- 第2回 金港堂の大番頭岩田僊太郎のこと
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稲岡勝(明治出版文化史) ひと昔前のこと、河原努と『出版文化人物事典』(日外アソシエーツ 2013年)なる手間ばかりかかる厄介な事典づくりをしていた。ある時河原が勢い込んで言ってきた。 「岩田僊太郎の没年が […]…続きを読む
- 第1回 「雑誌屋考」と藤村『破戒』
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稲岡勝(明治出版文化史) 連載の辞 玩物喪志とは枝葉にこだわる余りことの本質を見失う愚の意。しかし出版史の場合はむしろ逆で、細部(玩物)にこそ見逃してきた歴史の真実が隠れていることが多い。まず玩物にこだわる […]…続きを読む