紙礫EX 色街旅情
滅びつつある昭和の色街とその風情を今に刻む。
好評いただいている弊社の異色のアンソロジー「シリーズ紙礫」。その編集方針は、文学が中心となっている。一方、「紙礫EX」では、文学のみならず、ルポルタージュから時評や評論、手記、そしてシナリオまで、掲載するテキストは何でもあり。バラエティ豊かなテキストを元に、ひとつのテーマを追いかけていく。 紙礫EXの第1弾は、1980年代からエロの最前線を取材し続ける本橋信宏の編集による『色街旅情』。舞台は浅草、銀座、洲崎、新宿、花園町、沼津、住吉町、雄琴……。滅びつつある昭和レトロな色街を、味わい深い文章で旅する。笑いあり涙ありの人間模様をご堪能あれ。
著者 | 本橋信宏(編) |
---|---|
発売日 | 2017年1月31日 |
ページ数 | 272 ページ |
定価 | 1,800円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
装幀・造本 | 小林義郎 |
カバー写真・ イラスト |
吉岡里奈 |
ISBN | 9784774406497 |
目次
「真率なる人生記録!!」坂口安吾・阿部 定
「阿部定さんの印象」坂口安吾
「花魁少女」薔薇蒼太郎
「恐るべき娘達」武野藤介
「洲崎パラダイス」芝木好子
「人魚の婬」龍胆寺雄
「芸妓の掟」戸山一彦(野坂昭如)
「あゝ水銀大軟膏」野坂昭如
「雄琴トルコ・ボーイ体験ドキュメント」風戸遊
解説――本橋信宏
本橋信宏(もとはし・のぶひろ)
1956年、所沢市生まれ。著述家。早稲田大学政治経済学部卒。逍遙と実践による壮大な庶民史をライフワークとしている。著書に『東京最後の異界 鶯谷』、『上野アンダーグラウンド』『迷宮の花園 渋谷円山町』『全裸監督』など多数。