皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

光の函 佐中由紀枝写真集

ネガとポジとの危うい逆転を観よ!

『月光』の装画を手がけている、画家・佐中由紀枝さんの写真集です。幻視と追憶の画家による写真とオブジェ126 点を収録しています。カメラという筆で描かれた心象、抒情の描写をご覧ください。

 

「光の函」とは、「記憶の函」に他ならない。人生という時間の岸辺に咲いた、悲哀のようにまばゆい孤独の花々!そして、このネガとポジとの危うい逆転を観よ!
--福島泰樹(歌人)

 

写真は芸術にはならないと言われる事がしばしばあります。そんな一つの答が佐中さんの写真集に込められているような気がしました。その作品は「光の函」の中の光と影、佐中さんのフィルターを通し写真へ生まれ変わります。佐中さんの写真はカメラという筆により今後も撮影されるのでしょう。--髙村達「光の函」より

著者 佐中由紀枝
発売日
ページ数 200 ページ
定価 3,500円(+税)
判型 A5判角背上製
装幀・造本 間村俊一
ISBN 978-4-7744-0824-8

佐中由紀枝  (サナカユキエ)  (

1941年2月東京生まれ。1965年3月東京藝術大学美術学部油画科卒業。
1970~1998年パリ(フランス)、ローマ(イタリア)留学。1974~1986年ギャラリーニケ経営。1993年から木彫オブジェ制作を、1998年から写真を始める。
2012~2014年、「東京新聞」毎週土曜連載の「追憶の風景」(福島泰樹)に挿絵を寄せる(2016年に晶文社より単行本化)。著書に『佐中由紀枝作品集 1950~2020』(2022年5月、芸術新聞社)がある。

展覧会
1971年   銀座 昭和画廊
1995年6月 佐中由紀枝作品展 八重洲 画廊薫
1996年10月 「東京宇宙」展 出品
2004年2月 永遠の薔薇-中井英夫に捧げるオマージュ展 ギャラリー・オキュルス 啓祐堂ギャラリー 出品
2007年6月 「書斎の詩学」写真とオブジェの作品展 高輪啓祐堂ギャラリー
2014年 グループ「柊会」展 出品
2016年 〃
2018年 〃
2022年5月 『佐中由紀枝作品集 1950~2020』刊行記念展 銀座 新井画廊
2024年5月 『光の函』刊行記念展 銀座 新井画廊