皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

歌誌月光75号

特集――中井英夫生誕100年

歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号は、生誕100年を迎えた中井英夫を特集。中井の未発表詩「星の追跡」を掲載する他(本多正一による解題を付す)、連載「月光インタビュー」では福島が中井との交流を語る。本誌9号(1992年)に寄稿された中井「冷たい炎〜近況報告〜」と小笠原賢二「液体と鉱物の宴 中井英夫の想像力について」の再掲も。また、重信房子の新連載「自由への星」もスタート。

著者 福島泰樹(主宰)他
編者 竹下洋一
発売日 2022年11月7日
ページ数 116 ページ
定価 1000円(+税)
判型 A5判並製
装幀・造本 藤巻亮一
カバー写真・
イラスト
佐中由紀枝
ISBN 978-4-7744-0777-7

目次

《短歌一》
八月の臓器とサーカス 窪田政男
無辺の青 髙嶋和惠
あやつり人形 藤岡巧
三度目の夏 櫻井真理子
金襴緞子 高橋凜凜子
夏逝く町 竹村京子
白骨 世戸瑛子
夏の光 鹿野氷
夏の花 桐島あお
峠まで 川崎秀三
晩夏へ 臼井敦子
揺れいたり、未だ 夏野ひぐらし
ことしの夏 中田實
備忘録 2022.9.15(木) 晴 なんて暑さだ 矢澤重徳
白桃 武藤雅治

《特集》
特集 中井英夫生誕100年
薔薇色の骨 福島泰樹
薔薇園を焼く 松野志保
流刑と領土 大和志保
彼方よりの手紙 昭和十九年前後 竹下洋一
未発表詩 星の追跡  中井英夫    解題 本多正一
文学の無用性と有用性 ―中井英夫『黒衣の短歌史』を読む― 岡部隆志
『虚無への供物』四方山夜話 窪田政男

《連載》
月光インタビュー08 明日への追憶—福島泰樹 [第4回]聞き手:大和志保

資料1 冷たい炎〜近況報告〜 中井英夫
資料2 液体と鉱物の宴 中井英夫の想像力について 小笠原賢二

《新連載》
自由への星 重信房子

反転 ウクライナvol.3 高坂明良

《書評》
クロニクルとしての歌 三枝浩樹
「自伝風 私の短歌のつくり方」(福島泰樹著)を読んで
―宇宙に響け福島泰樹の絶叫― 大林明彦

《連載》
延子絶叫 第3回 浮き雲、十五歳の詩 福島泰樹

《短歌二》
九月の雨 吉田和子
語り部の歌 二 小河内仁美
遠回り、僕ら 五十嵐博信
夜のない場所 近藤恭子
採石場 潮なぎさ
吊り革 椎野礼仁
林檎の味 千田桃子
Kの肖像39 宮野克行
女のいる風景 来栖微笑
Platonic Honey moon または遠足 菅原あこ
「ゆみちゃんナッツ」江 鎌田圭一
山十首 福間三九郎
はると 小学校入学式① 加藤保典
青春アメリカ行 67-68 舛山誠一
娘 黒羽濫
母を想う 久慈博子
雨のかんばせ  渡邊浩史

《連載》
神保町のんしゃら日記 9 晴山生菜
月光シネマテーク45 あした花咲く庭で (10) 渡邊浩史
きょうの百葉箱 八月の戦争と九月の百回忌 潮なぎさ
天神亭日乗 11 来栖微笑

月光歌筵 前号作品評 Ⅰ 窪田政男 /前号作品評 Ⅱ 綿田友恵 /前号作品評 Ⅲ 五十嵐博信
月光通信
編集後記