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せめてわれらは 静かに眠れ 岡部隆志歌集

厚き壁に耳をあてよ聞こえないか誰かが話したがっている

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戦争の時代への危機感、学生運動活動家から研究者への転身、そして進行する病とともに日常を生きること。徹底して情感を排した31文字から、なけなしの抒情が滲みでる。万葉集の研究者、短歌評論家による異色の第一歌集。

 

【収録歌より】
冬のゴジラよこの国を蹴飛ばせ人は踏むな建物も壊すな
われに思想はあったのかと問うどんより曇る日なり晴れ間を待つ
過激派被告研究者短大教授そして今ただの老人
この世が幻ならこの底知れぬ悲しみは何 リアルすぎるぜ
争いの絶えない世界ではあるがせめてわれらは静かに眠れ
俺の乗る船が今日も来ない穏やかな波を見ながら船を待つ

著者 岡部隆志
発売日 2026年8月8日
ページ数 244 ページ
定価 2,500円(+税)
判型 四六判上製
装幀・造本 藤巻亮一
カバー写真・
イラスト
椎野修
ISBN 978-4-7744-0897-2