シリーズ紙礫6路地 被差別部落をめぐる文学
「被差別部落=路地」を文学のタブーにしない!
『日本の路地を旅する』で大宅賞を受賞した編者が被差別部落をテーマにした珠玉の小説を厳選。文学が避けて通ってきた道に、いま、あえて足を踏み入れる。
部落解放同盟の糾弾闘争を考える際に最重要とされる小説「特殊部落」を収録し、編者が「解説」でその問題点を徹底分析する!
著者 | 上原善広(編) |
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発売日 | 2017年1月27日 |
ページ数 | 296 ページ |
定価 | 1,800円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
カバー写真・ イラスト |
八木澤高明 |
ISBN | 9784774406282 |
目次
「部落問題と文学」松本清張・吉野壮児・開高健・杉浦民平・野間宏
「部落の娘」岩野泡鳴
「エタ娘と旗本」ロード・レデスデーレ/大森哲雄訳
「穢多町の娘」吉岡文二郎
「最後の夜明けのために」酒井真右
「化学教室の怪火」横溝正史
「屠殺場見学」川合仁
「特殊部落」杉山清一
解説――上原善広
(うえはら・よしひろ) ( )
1978年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、ノンフィクションの取材・執筆を始める。2010年、『日本の路地を歩く』(文藝春秋)で第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2012年、「『最も危険な政治家』橋本徹研究」(「新潮45」)の記事で第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞大賞受賞。著書に『被差別のグルメ』、『被差別の食卓』(以上新潮新書)、『異邦人一世界の辺境を旅する』(文春文庫)、『私家版 差別語辞典』(新潮選書)など多数。