叛乱の時代を生きた私たちを読む 自己史としての短歌評
歌人たちはなぜ、全共闘運動体験を詠むのか
1960年代後半から70年代にかけて、自らの体験した政治闘争の時代を短歌に詠まざるを得ない歌人たちがいる。その切実さの理由はどこにあるのか。研究者、評論家、元活動家という立ち位置を明らかにし、自身のライフヒストリーをもとに論評する。
著者 | 岡部隆志 |
---|---|
発売日 | 2021年9月10日 |
ページ数 | 262 ページ |
定価 | 2,500円(+税) |
判型 | 四六判上製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
カバー写真・ イラスト |
岡部清 |
ISBN | 978-4-7744-0749-4 |
目次
第一章 叛乱の時代を生きた私たち
第二章 母のことなど
第三章 鎮まらざる歌人たち
第四章 敗北し孤立するのの系譜
第五章 松平修文歌集『トゥオネラ』の世界
第六章 慰霊と情
第七章 短歌論
第八章 ライフヒストリー わが家族の物語
岡部隆志(おかべ・たかし)
1949年栃木県生まれ。共立女子短期大学名誉教授。専門は日本古代文学・近現代文学、民俗学。1997年からは中国雲南省の少数民族文化調査に赴く。他に現代短歌評論も手がける。『北村透谷の回復』(三一書房 1992年)、『短歌の可能性』(ながらみ書房 2015)、『胸底の思考』(森話社 2021年)など著書多数。