皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

放射線像 放射能を可視化する

歴史上初めて「放射能汚染の実態」視覚化し、記録した写真集

〈この本が紹介されました〉

ハフィントンポスト 2015年2月26日

中日新聞 2015年3月29日

日本農業新聞 2015年3月29日

朝日新聞 2015年4月12日

図書新聞 2015年4月25日

芸術新潮 2015年5月号

GENROQ 2015年5月26日

ニューエネルギー 2015年7月号

動植物(ヘビ、桜など)から日用生活品(軍手・長ぐつなど)まで、60点余りを掲載。

福島第一原発事故による汚染を放射線像として残す、という加賀谷雅道氏の強い使命感から始まった「放射線像プロジェクト」。

音もなく、臭いもなく、目にも見えない放射能。それを可視化する「オートラジオグラフィ―」という手法がある。
この手法によってサンプルを撮像すると、白黒の像がうかびあがる。これが「放射線像」である。一見、墨絵のようにみえるが、黒い部分が放射能汚染を受けた箇所だ。より黒い部分は、より強く汚染されていることを意味する。
本書は、福島第一原発事故で汚染されたサンプルを対象にした「放射線像」の記録である。
全ての像に、採取地と詳細な解説があり、サンプルの実物カラー写真も掲載している。
これだけの量の放射線像が、書籍として一度に公開されるのは、今回が初めて。

著者 森敏(東京大学名誉教授)/加賀谷雅道(写真家)
発売日 2015年3月10日
ページ数 112 ページ
定価 1,800円(+税)
判型 B5版並製
装幀・造本 宮崎謙司(lil.inc)
ISBN 9784774404981

目次

2011
2012
2013
2014
サンプル写真一覧
解説「放射線像プロジェクトの始まりとそこから見えてきたもの」加賀谷雅道
解説「妖に美し:なぜ放射線像をとり続けるのかについての個人史」森 敏

森敏(モリ・サトシ)

1941年生まれ。1966年東京大学農学部農芸化学科修士課程修了。東京大学助手、助教授、教授、大学評価学位授与機構教授を経て、東京大学名誉教授。農学博士。NPO法人WINEP(植物鉄栄養研究会)理事長。専門は植物栄養学。日本土壌肥料学会賞、日本農学賞、読売農学賞、日本学士院賞を受賞。
WINEPブログ http://moribin.blog114.fc2.com

 

加賀谷雅道(カガヤ・マサミチ)

1981年生まれ。早稲田大学理工学部卒業。フランスで写真を学び、2011年帰国。2012年6月から放射線像プロジェクトを開始。これまで国内で8回の展示、マレーシアOBSCURA国際写真展で招待作品として展示。2014年フランス紙Libration、ノルウェー紙Morgenbladet、東京新聞に掲載。岩波書店「世界」(同年8月号)に招待作品として掲載。また福音館書店「母の友」(同年11月号)に掲載。
放射線像ウェブサイト http://www.autoradiograph.org/