歌誌月光 77号
特集・重信房子
歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号の特集は、2022年4月に歌集『暁の星』を刊行した重信房子。作品30首と、第10回黒田和美賞受賞の言葉を掲載。また、インタビューを通して、獄中ではじめたという作歌の契機などに迫る。その他、福島泰樹による詩人・長澤延子の鑑賞連載「延子絶叫」は第五回。
著者 | 福島泰樹(主宰)他 |
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発売日 | 2023年3月6日 |
ページ数 | 115 ページ |
定価 | 1,000円(+税) |
判型 | A5判並製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
カバー写真・ イラスト |
佐中由紀枝 |
ISBN | 978-4-7744-0783-8 |
目次
短歌一
ひとひらの月 潮 なぎさ 4
シーグラス 鹿野 氷 6
家書家伝 竹下洋一 8
特集
第10回黒田和美賞 重信房子歌集『暁の星』 10
面白き旅語り 自由への星 Ⅲ 重信房子 12
受賞の言葉 虚心に湧き上がる思いを ―― 黒田和美賞をいただいて 重信房子 14
連載
月光インタビュー09 重信房子
死と再生の歌─獄中での作歌生活二十二年 聞き手:大和志保 16
選評
歌人重信房子へ 福島泰樹 32
重信房子の「実存」と抒情 ─歌集『暁の星』を読む─ 岡部隆志 34
第十回黒田和美賞作品について 高橋凜凜子 39
肉体化された記憶について 黒田和美賞選評 大和志保 41
一年を振り返りつつ 竹下洋一 44
一首鑑賞
窪田政男/山崎春美/千田桃子/中田 實/小河内仁美/矢澤重徳/高橋凜凜子 /晴山生菜
短歌二
古暦 髙嶋和惠 50
不文律 櫻井真理子 51
喧騒 藤岡 巧 52
小善 武藤雅治 53
河馬 高橋凜凜子 54
目 幡ヶ谷バス停ホームレス撲殺事件 夏野ひぐらし 55
備忘録 2023.1.10(火)晴 関根正二 矢澤重徳 56
短日と物忘れ 窪田政男 57
特別寄稿 イカロスの杖 中井英夫生誕百周年に寄せて 閒村俊一 58
短歌作品
郷愁 山本 茂 60
雨煙別川、山本茂に 福島泰樹 62
短歌三
わが友情論 福島泰樹大兄へ 大林明彥 66
空を耕す人 中田 實 67
海沿いの町 綿田友恵 68
天井裏の声 千田桃子 69
愛ほしく生く 臼井敦子 70
寒い朝 来栖微笑 71
隣人 小河内仁美 72
春を待つ人 久慈博子 73
ミヤサカ マサオ氏の生涯 福間三九郎 74
「およげ! たいやきくん」へ 鎌田圭一 75
人の 一 永田 修 76
母を看て詠みし歌 菅原あこ 77
まほろば 黒羽 濫 78
遠流の歌帝のことなど 有泉 79
一 山崎春美 80
年女の一年 小田那津子 81
宿駅を巡りゆく 川崎秀三 82
Kの肖像41 宮野克行 83
連載
延子絶叫 第5回 十六歳、五月の詩 福島泰樹 84
蚯蚓の戯言 1 大林明彥 89
月光シネマテーク47 あした花咲く庭で (12) 渡邊浩史 91
天神亭日乗 13 来栖微笑 93
きょうの百葉箱 「男だろ!」と少子化対策は無縁ではない 潮 なぎさ 95
神保町のんしゃら日記 11 晴山生菜 97
コトバ数だけ数えうたの十七 山崎春美 99
月光歌筵Ⅰ 前号作品評 窪田政男 110/ Ⅱ 前号作品評 綿田友恵 112
月光通信 103
編集後記 114