洲崎パラダイス・他
第2期月光叢書始動!30年ぶり、渾身の第2歌集
あの町は陽炎のなか バラックの低い家並と白い埃の
幻となって久しい 前歌集『声だけが残る』から30年、時間と存在の泳ぎ手・佐久間章孔が放つ超自脱的敗戦後論!歌による脱走は可能か……。福島泰樹
〈著者自選3首〉
終焉の身に降り注ぐ薄ら日よ幼年の庭にわれをかえせよ
夕闇は水なのでしょうほの白い二の腕がただ浮いております
昭和史の狭間に揺れる灯火は面影滲む洲崎パラダイス
著者 | 佐久間章孔 |
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発売日 | 2018年3月31日 |
ページ数 | 180 ページ |
定価 | 2,000円(+税) |
判型 | 四六判上製 |
装幀・造本 | 栗原奈穂 |
カバー写真・ イラスト |
八木澤高明 |
ISBN | 9784774406527 |
目次
Ⅰ.洲崎パラダイス
ぶらんき/故郷/自転車/鉄路/約束/洲崎パラダイス
Ⅱ.ニッポン
舞神/埋神/戰神/境神/天地/無言神/鬼神/喪神
Ⅲ.残照
薄日/追憶/硝子戸/病室/井戸/昭和
跋
佐久間章孔(さくま・のりよし)
一九八八年、第三十一回短歌研究新人賞受賞、未来賞受賞 第一歌集『声だけがのこる』(砂子屋書房)刊行。二〇一八年 第六回黒田和美賞受賞。