シリーズ紙礫9図書館情調
物語の生まれる場所「図書館文学」傑作撰
人と書物をめぐる、図書館文学アンソロジー! 図書館は、ただ本が収められている場所ではない。物語が始まる場所。それが図書館だ。上野の帝国図書館、旧植民地の図書館、現代の図書館……。あらゆる「図書館文学」を集めた図書館好きと本好き必読の短編集。
著者 | 日比嘉高(編) |
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発売日 | 2017年6月10日 |
ページ数 | 288 ページ |
定価 | 2,000円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
カバー写真・ イラスト |
市立名古屋図書館絵葉書より |
ISBN | 9784774406350 |
目次
巻頭詩「図書館情調」萩原朔太郎
第一部 図書館を使う
「出世」菊池寛
「図書館」宮本百合子
「文字禍」中島敦
「世界地図を借る男」竹内正一
第二部 図書館で働く
「芝笛詩集(抄)」渋川驍
「少年達」新田潤
「司書の死」中野重治
「図書館の秋」小林宏
第三部 図書館幻想
「深夜の道士」富永太郎
「S倉極楽図書館」笙野頼子
「図書館幻想」宮沢賢治
「図書館あるいは紙魚の吐く夢」高橋睦郎
「図書館」三崎亜記
解説――日比嘉高
日比嘉高(ひび・よしたか)(編)
名古屋市出身。金沢大学文学部卒、筑波大学大学院文芸・言語研究家修了。博士(文学)。筑波大学文芸・言語学系助手、京都教育大学教育学部講師、同准教授を経て、2009年4月より現職(名古屋大学大学院人文学研究科准教授)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校日本研究センター客員研究員(2002-2003)、ワシントン大学客員研究員(2009)。近現代日本文学・文化、移民文学、出版文化が専門。
ブログ:日比嘉高研究室