歌誌月光 62号
【特集】『バリケード・一九六六年二月』刊行五十年
歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。
級友樽見への言問いで始まる第一歌集『バリケード・一九六六年二月』刊行は一九六九年秋。以来五十年、時代は昭和から平成、令和へ。そして、二十世紀から二十一世紀を迎えた。「短歌絶叫コンサート」という未踏のジャンルを早出した、「短歌前衛の最終ランナー」福島泰樹の伝説的第一歌集を特集する。
さらに、今号より重信房子を新会員に迎え、短歌「暁の星」連載を開始する。
月光の会
著者 | 福島泰樹(主宰)他 |
---|---|
編者 | 竹下洋一(編) |
発売日 | 2020年1月13日 |
ページ数 | 106 ページ |
定価 | 1,000円(+税) |
判型 | A5版並製 |
装幀・造本 | 栗原奈穂 |
カバー写真・ イラスト |
佐中由紀枝 |
ISBN | 9784774407234 |
目次
〔特集〕『バリケード・一九六六年二月』刊行五十年
『バリケード・一九六六年二月』自選三十五首 福島泰樹
Ⅰ
粛々と歌い死すべし『福島泰樹全歌集』以後について 加藤英彦
潑剌たる孤立感 田中綾
『バリケード・一九六六年二月』を読む 岡部隆志
Ⅱ 一九七〇年代の論考から
メッセージ──福島泰樹へ 塚本邦雄
反骨に伴う気品 中井英夫
その前夜 寺山修司
走り続けた十年間──『遙かなる朋へ』 菱川善夫
非人称のエレジー 磯田光一
福島泰樹「境界」を生きる歌人 小笠原賢二
福島泰樹、わが出会の一首 小河内仁美/鹿野氷/尾松亮/川崎秀三/川俣水雪/窪田政男/佐久間章孔/髙嶋和惠/颯木あやこ/高橋凜凜子/冨尾捷二/矢澤重徳/中田實/吉田和子/大和志保/晴山生菜/渡邊浩史/竹下洋一
刊行五十年の秋 福島泰樹
〔短歌作品〕
新連載 暁の星 一 重信房子
羽の象 髙嶋和惠
小夜子その 窪田政男
肖像 鹿野氷
「夏の花」に思う 小河内仁美
首 武藤雅治
闇のなかの少女・涼しい季節のヒット曲集 佐久間章孔
名をぞとどむる 冨尾捷二
ピカソの顔 吉田和子
乱調 藤岡巧
おぼえがき 高橋凜凜子
地下水脈─映像から─ 中田實
本の象Ⅷ 晴山生菜
象られるⅧ 彼女たちが知つてゐる二、三の事柄 大和志保
家書家伝 竹下洋一
〔連載〕
狼たちへの挽歌 二〇世紀を総括した男 西井一夫 福島泰樹
月光シネマテーク32 百年まちのあのひと そのじゅうろく 渡邊浩史
言霊探偵の事件簿XVI 大当たりの年 佐久間章孔
短歌絶叫論のためのフラグメンツ 番外 大和志保
コトバ数だけ数えうたの十 山崎春美
月光通信 9
月光歌筵Ⅰ前号作品評 窪田政男
月光歌筵Ⅱ前号作品評 綿田友恵
月光歌筵Ⅲ前号作品評 木下竣介
バックナンバーのご案内
編集後記