砂に咲く花 女子少年院「丸亀少女の家」にて
詩人が書き遺した女子少年院の少女たちの絆
第一部は、収監されている少女たちをモデルにした日記文学。第二部は少女たちが実際に綴った百篇の詩。そして第三部は、賢一郎の情熱溢れる教育レポート。
癌に冒され、出版化を願いながらも叶わなかった魂の遺稿が奇跡の出版化。歴史の砂漠に埋もれた無垢な花々――だが、彼女たちの「言葉」は、賢一郎の祈りは、現代の我々にも真っ直ぐに突き刺さってくる。
著者 | 古川賢一郎(編著) |
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発売日 | 2011年9月15日 |
ページ数 | 294 ページ |
定価 | 1,600円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
ISBN | 9784774404554 |
目次
まえがき「なぜ、いま『砂に咲く花』なのか~言葉なき者への光、祈りとしての詩」古川耕(ライター/放送作家)
序詩 古川賢一郎
第一部「砂に咲く花―女子少年院の生態―」
・第一章
・第二章
・第三章
第二部「散りかける花―少女達の詩作品集―」
・連詩:二編
・詩九:五編
・長詩:二編
・散文詩:一編
少女達の詩歌について―三原スエ先生に―
あとがき
1903―55年。香川県生まれ。長崎市立飽浦工業補習学校卒業。大連日日新聞、関東州土木建築協会に勤務後、日本に帰国。戦後、詩、散文を発表。女子少年院「丸亀少女の家」で詩作を教えた。