望郷の小津安二郎
小津はまだ語り尽くされていない!
〈この本が紹介されました〉
・中日新聞 2017年9月10日
・朝日新聞 2017年9月21日
・毎日新聞 2017年11月5日
・キネマ旬報 2018年4月号
・演劇映像 2018年59号
・OZUNET NEWS LETTER vol.104 2018年6月28日
・読売新聞 2018年9月17日
三度にわたる東京喪失体験が、 人間・小津とその仕事にどのような影響を与えたのか。
些細な日常を創造的に脚色し、 映像化する冷徹な観察者・小津の実像を明らかにする。
著者 | 登重樹(著) |
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発売日 | 2017年8月20日 |
ページ数 | 256 ページ |
定価 | 2,400円(+税) |
判型 | 四六判上製 |
装幀・造本 | 小林義郎 |
ISBN | 9784774406381 |
目次
はじめに
I部 小津安二郎の若き日々
第1章 少年/深川/病気の子ども/転校生/一家離散の原風景/鉄道の記憶
第2章 青年/寄宿舎生活/カメラとの出会い/落第はしたけれど/代用教員
第3章 東京/田舎者/監督修行/蒲田ナンセンス/望郷
第4章 父親/浮草物語/父ありき/清貧の志
第5章 関西人/山中貞雄と関西映画人/淑女は何を忘れたか/関西巡礼/関西弁
II部 小津安二郎の戦争と戦後
第6章 兵士/一年志願兵/応召/戦場/再会/帰還
第7章 シンガポール/遥かなり父母の国/映画三昧/抑留所
第8章 戦後/月は上りぬ/東京喪失
第9章 志賀文学/「時任」安二郎/志賀文学の影響/いただきの名人
第10章 死者たち/真夏の死/記念写真
終章
参考文献
推薦の言葉――小松 弘
登 重樹 (のぼり・しげき)
役所勤めのかたわら映画史を研究。2013年、早期退職し早稲田大学大学院文学研究科に入学。2015年、同修士課程修了。