シリーズ紙礫16女中
文学の中の「ねえや」の青春
《この本が紹介されました》
2023年1月6日 週刊読書人
2023年1月14日 図書新聞
2023年1月28日 東京新聞
2023年2月18日 東京新聞
女中という仕事は、大正後期から昭和戦前期にかけて最盛期を迎え、高度経済成長のすえ、1970年以降姿を消した。
本書は、一般家庭に住み込みで働いていた「ねえや」、すなわち若い独身女性たちが登場する小説作品をあつめた「女中文学」アンソロジー。
本書には、高度経済成長をささえた若い女性たちの、青春の苦悩と喜びが詰まっている。
シリーズの特徴である重厚な解説では、これらの作品から、戦後女性の労働の歴史をひもとく。
編者 | 阪本博志 |
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発売日 | 2022/10/31 |
ページ数 | 314 ページ |
定価 | 2,000円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
ISBN | 978-4-7744-0768-5 |
目次
由起しげ子「女中ッ子」
志賀直哉 「佐々木の場合 亡き夏目先生に捧ぐ」
太宰治「黄金風景」
李泰俊「ねえやさん」
大岡昇平「女中の子」
三島由紀夫「離宮の松」
林房雄「女中の青春」
深沢七郎「女中ボンジョン」
水上勉「ボコイの浜なす」
小島政二郎「焼鳥屋」
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解説 阪本博志「小説に描かれた女中像をよみとく-「希交会」「若い根っこの会」の刊行物とともに」
(さかもと・ひろし)