【新シリーズ刊行記念イベント】『学校では教えてくれない性の話』第1回
○【学校では教えてくれない】シリーズとは?
皓星社では、今期より若年層向けシリーズ【学校では教えてくれない〇〇の話】を刊行いたします。きっかけは、2017年の安田浩一著『学校では教えてくれない差別と排除の話』。本書は弊社でほぼ初めての若年層を対象とした本で、安田さんの「学校で教えないなら、差別と排除の教科書を自分たちで作ってみよう」という姿勢に強く共感しての出版でした。今回新しく「学校で教えないなら、自分たちで作ってみよう」という姿勢で、この言葉をタイトルに冠したシリーズを立ち上げます。
○からだを知ろう! 一緒に考えよう!
僕たちのからだはどうしてこんなかたちなの?
私たちはどうやって生まれてきたの?
「女の子だから大人しくしなさい」って言われるのはなぜ?
「いのち」ってどこにあるんだろう?
近年、若年層の妊娠、人工妊娠中絶、性感染症の拡大が社会問題となっています。全体の人工妊娠中絶の件数は減っているものの、いまだ10代の割合は高止まりしています。その背景には、ネットなどに情報が氾濫する一方で、性に関する学習の不足から子どもたちに性交に伴う妊娠や性感染症の正しい知識がないという状況があります。
今回は【学校では教えてくれない】シリーズのうち「性教育」をテーマに挙げ、全3回を公開収録の形ですすめてまいります。イベントでは性教育を人権教育と位置付け、以下の3つのねらいに沿って「科学的にからだのしくみを学ぶこと」「力強く生きる自信をつけること」、そしてそこから「他者を思いやり、尊重すること」を考えます。
・科学的に身体のしくみを知ることで自己肯定感をもたせ、自分を大切にする気持ちを育てる
・いろいろな関係性の中で、自分をどう生かしていくかを考え、他の人を大切にする気持ちを育てる
・自分の将来を見据えながら、おとなとして賢明な選択ができる力を付ける
お話しいただくのは、公立中学校の保健体育科教員として、30年以上性教育の実践を積み重ねてきた樋上典子さん。樋上さんは現在、大学の先生とも連携しながら、学校全体での性教育プログラムを推進、検証授業を続け、大学の非常勤講師としても学生に性の学びを届けています。
イベントは、実際に授業で用いられているプログラムをぎゅっと凝縮した構成でお送りします。もちろん気になる回のみの参加でもOK! イベントの様子は公開収録し、シリーズのうちの一冊『学校では教えてくれない性教育の話』として今秋以降刊行予定です。性教育というテーマから、私たちのからだとこころについて、一緒に考えていきましょう!
○イベント予定(全3回)
・第1回 7/16(土) 日本の性教育と多様な性
・第2回 8/7(日) あなたの誕生と大人になるからだ
・第3回 9/4(日) 人間の性~心地よく生きるために〜
※曜日にご注意ください。
第1回は、日本の性教育の現状、そしていろいろな性のあり方を学びます。例えば、「女の子なのに野球をやってるの?」「男のくせに力が弱いなあ」と言われた時、あなたなら何と答えるでしょうか?
○こんな方に聞いてほしい!
「赤ちゃんはどうやってできるの?」などの疑問をもっているお子様、「性教育といっても、子どもに何を教えてよいか分からない」という親御さん、「性の知識について不安や疑問が残っている……」という方。子どもから大人まで、分かりやすく聞いていただけるイベントです。特に親子でのご参加大歓迎! 中学生以下は半額にてご参加いただけます。
○概要
日時:〈第1回〉 2022/7/16(土) 18時半開場/19時開演
会場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)
参加費:大人1500円/中学生以下500円(会場参加、オンライン参加とも)
対象年齢:小学校高学年程度から大人まで
参加をご希望の方はこちらよりお申し込みください。
※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。
○登壇者プロフィール
樋上典子(ひがみ・のりこ)
1958年、東京生まれ、都立養護学校(現特別支援学校)9年、足立区内の中学校で30年、保健体育科教員として勤務。性教育の必要性を感じ、目の前の子どもたちに35年間実践。大学の研究者らとプログラムを組んで包括的性教育実践を行っている。現在は関東学院大学非常勤として学生に性の学びを届け、中学校時間講師として勤務。
8月上旬4年間かけて研究者らと創り上げた「実践 包括的性教育」(エイデル研究所)刊行予定