使命 ツルネン・マルテイの自叙伝
青い目の元国会議員が語る「挫折と希望」のヒストリア
1967年に来日、「在日」歴50年。宣教師辞任、離婚、4回の落選、お遍路……「森と湖の国」から「森と海の国」へ。ツルネンさんは何しに日本へ? 「すべての人間には生まれる前からこの世で果たすべき使命が与えられている」。1967 年にフィンランドから来日、在日歴50 年、宣教師辞任、4回の落選、そしてお遍路……。ヨーロッパ出身で日本国籍を取得した者としては初めて地方議会議員と国会議員を経験した男が、「他人に対する思いやりより自己の利益を優先する精神」に警鐘を鳴らしつつ、波乱の半生を語り尽くす。
著者 | ツルネン・マルテイ |
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発売日 | 2017年12月20日 |
ページ数 | 272 ページ |
定価 | 2,000円(+税) |
判型 | 四六判上製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
カバー写真・ イラスト |
PETRI ARTTURI ASIKAINEN |
ISBN | 9784774406480 |
目次
序文 鎌倉での一日
第Ⅰ章 ヤーコンヴアーラ村から日本へ
第Ⅱ章 難局に立つ
第Ⅲ章 青い目の議員誕生
第Ⅳ章 国会議員としての一二年間
第Ⅴ章 終の棲家
終わりに
ツルネン・マルテイ
1940年4月30日、フィンランドの北カレリア地方生まれ。1964年、ヘルシンキ郊外のルーテルカレッジ3年コースを修了。1967年12月、キリスト教会の宣教師として来日。
1974年に宣教師を辞職して心機一転、長野県安曇村に転居する。翻訳と英語塾で生計を立てながら、1979年5月、日本に帰化。1992年神奈川県湯河原町町議会議員に当選する。
1995年、参議院議員選挙に初めての挑戦。2002年に大橋巨泉議員の辞職に伴って、繰り上げ当選で参議院議員になる。2007年、参議院議員選挙に全国比例区で出馬して再選。2013年の参院選で落選し、政界を引退。
著書に『日本人になりたい』(1993年、祥伝社)、『青い目の国会議員いまだ誕生せず』(1995年、ベネッセ)、『ツルネンの人と地球のエコライフ』(2008年、原書房)、『自然に従う生き方と農法 ルオム』(石井茂氏との共著。2009年、戎光祥出版)、『ツルネンさんのルオム的生活のすすめ』(石井茂氏との共著。2011年、宮帯出版)、『フィンランド人が語るリアルライフ』(2014年、新評論)他多数。フィンランド語翻訳書は『源氏物語』(紫式部)、『好色五人女』(井原西鶴)、『氷点』(三浦綾子)他。