宇野マサシ画集 賚ーらいー
放浪の画家宇野マサシ、その生の軌跡
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難しい漢字ですが、「賚」と書いて「らい」と読みます。
意味は、「たまわりもの」そして「天の恩恵」。
自転車の後ろの木箱に道具を詰め込み、訪れる場所で見つけた黄金色の銀杏を、町の片隅の地蔵尊を、朝焼けに輝く川の水面を描き続けてきました。それらの風景との出会いは、全て天からのたまわりものだと考えています。
(クラウドファンディングプロジェクトページより)
日雇いで生活費を稼ぎながら制作を続ける姿から、「放浪の画家」とも呼ばれる宇野マサシ。人々の生きた証を留め置くような作風は、現代画廊・洲之内徹や昭和美術史を支えた羽黒洞・木村東介らを魅了しました。この画集では、20代の頃の初期の作品から、直近は2010年代まで網羅的に収録します。
著者 | 宇野マサシ |
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発売日 | 2022年3月7日 |
ページ数 | 146 ページ |
定価 | 5,000円(+税) |
判型 | B5判並製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
カバー写真・ イラスト |
宇野マサシ |
ISBN | 978-4-7744-0758-6 |
宇野マサシ(うの・まさし)
1948年愛知県豊田市に生まれ、高校二年生の時書道家を志して大阪の書道用具店へ住み込んだが挫折。二度と郷里には帰れないと思い、この時から放浪の旅が始まった。ある日、ふらりと立ち寄った書店で佐伯祐三の画集に出会い、書道の線に通じるものがあると感じたのが油絵の道を歩む契機となった。単身上京後は新宿美術研究所にて山口長男、麻生三郎らから基本を学び、同時にボナール、スーチン等の色彩の持つ生命力に感銘を受ける。その後は日本海側を中心に寝袋での旅を続け、働きながらその原風景を描いた。長く滞在した大阪の西成、東京の山谷は今でも第二のふるさとだと感じている。現在は書家である妻・小畑延子と共に下町平井で暮らす。