小畑延子書作品集 撓
「手のない書家」小畑延子が表現する、「撓う」日々の証
耐えられない程の風雪に見舞われなかった幸運に、撓う生き方を学びました。
撓ったか細い枝にもほどほどの実がなり、私の人生は傘寿を迎えました。(本文より)
幼い頃に不慮の事故で両手を失いながらも、書道と出会い、作品を発表してきた書家の小畑延子。2020年に刊行した作品集『轍』の編纂ののち、「湧き上がってきた書への執着であり、いいかえれば「生」へのこだわりの熱い願い」が詰め込まれた今回の作品集。傘寿を迎え、さらなる表現を模索する姿をご覧ください。
著者 | 小畑延子 |
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発売日 | 2023年3月16日 |
ページ数 | 176 ページ |
定価 | 5,000円(+税) |
判型 | B5版並製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
ISBN | 978-4-7744-0784-5 |
小畑延子(おばた・のぶこ)
1943年生まれ。5歳の時に両手肘10cm下部を切断。ソーシャルワーカーとして働きながら書道を続け日展入選を果たす。
1988年、画家の宇野マサシと結婚。離職後は書家として多くの個展を行い、アート紀元、ギャラリーアビアントなどの画廊にて活躍。
著書は『手はいつ生えてくるの』(バジリコ株式会社)2007年、『なくした「手」を探して ある書家の旅路』(皓星社)2018年、『小畑延子書作品集 轍』(皓星社)2020年。