【5/24開催】早尾貴紀×丸川哲史「文明と野蛮」を問い直す パレスチナと日本から世界地図を描く
報道される「イスラエル/パレスチナ」の姿はどこまで本当?
イスラエルという国はどのような動機で建国され、どのように「シオニズム」を利用してきたか? そして、ガザ侵攻の目的とは何か? 『イスラエルについて知っておくべき30のこと』(平凡社)では、国家としてのイスラエルに焦点を当てることで、パレスチナで起きている暴力の根源を読み解きます。
『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 〈民族浄化〉の原因はどこにあるのか』(皓星社)では、日本の近現代史から、世界の歪んだ支配構造とその思想論理を明らかにします。さらに、徐京植やガッサーン・カナファーニー、プリーモ・レーヴィといった人文学の領域から、暴力の前で絶望し続けるのではない希望の営みを見出します。
2冊の刊行を記念し、著者の早尾貴紀さんと、東アジア地域の思想文化研究者の丸川哲史さんによるトークイベントが実現しました。「大変なことが起きているのは知っているけれど、日本にいる自分はどうしたらいいか分からない」「世界は簡単には変えられない」そう感じることの多い機会だからこそ、滞る世界に立ち向かう勇気について考えてみませんか?
■イベント概要
日 時:2025年5月24日(土) 18:00〜19:30
形 態:会場観覧(30名)2,000円/オンライン配信 1,650円
会 場:西荻のことビル2F 西荻シネマ準備室
参加方法:こちらからお申し込みください(今野書店Peatixサイトに飛びます)。
■ご登壇者
早尾貴紀(はやお・たかのり)
1973年生まれ。東京経済大学教員。専門は社会思想史。2002〜04年、ヘブライ大学客員研究員として東エルサレムに在住し、西岸地区・ガザ地区・イスラエル国内でフィールドワークを行なう。
著書に『イスラエルについて知っておきたい30のこと』(平凡社、2025年)、訳書にジョー・サッコ著『ガザ 欄外の声を求めて』(Type Slowly、2025年)、共訳書にサラ・ロイ『なぜガザなのか――パレスチナの分断、孤立化、反開発』(岡真理/小田切拓との共訳、青土社、2024年)など。
丸川哲史(まるかわ・てつし)
1963年和歌山市生まれ。明治大学政治経済学部/同大学大学院教養デザイン研究科長。2006年一橋大学大学院言語社会研究科にて博士号(学術)を取得。専攻は東アジア思想・文化史。
著書に『台湾、ポストコロニアルの身体』(青土社 2000年)、『リージョナリズム』(岩波書店 2003年)、『竹内好』(河出書房新社 2010年)、『思想課題としての現代中国』(平凡社 2013年)、『魯迅出門』(インスクリプト 2014年)、『阿Qの連帯は可能か』(せりか書房 2015年)など。共著に『野生の教養』『野生の教養Ⅱ』(法政大学出版局 2022年、2024年)など。その他、講談、版画制作にも手を染めている。またテント芝居『野戦之月』にも参加。