日本人の列伝・叢伝を縮刷し集大成。
日本人の人物調査のための一大「データベース」
被伝記者索引は100万人に迫る。
 
編集:筑波大学名誉教授 芳賀 登/早稲田大学名誉教授 杉本つとむ/
人物文献研究所主宰・東海大学教授 森 睦彦/元・横浜市大図書館 阿津坂林太郎/
元・慶応大学福沢諭吉研究センター 丸山 信/東海大学講師 大久保久雄
 

人物パンフ

B5判・上製・各巻平均600頁 
各分野ごとの一括配本
各配本(セット)定価180,000円+税
被伝記者索引 定価各10,000円+税

◆ 参考業務に不可欠な人物資料群
 司書が参考業務を行う際、最も利用度の高いものは伝記関係書である。伝記の不明な程、司書を落胆させるものはない(矢島玄亮)

◆ 研究者の高度な要請から一般利用者のルーツさがしまであらゆるニーズに対応
 近代の各界の人物すべてを網羅した圧倒的スケール(紀田順一郎
 人物情報にだれにでも容易にアクセス。近代日本の潜在的ネットワークを掘り起こす(山口昌男


◆ 人物文献分野の未開拓部分をすべて体系的整備
 情報量を飛躍的に増したばかりか、体系的に刊行するという総合的観点に立つ(色川大吉
 個人伝記・雑誌記事中心の人物文献情報を脱し、膨大な列伝〈叢伝〉という沃野を開拓(紀田順一郎


◆ 図書館・研究機関必備のツール
 雑誌記事索引集成に次ぐ快挙(山口昌男
 今後すべての人物検索はここから出発(紀田順一郎
 現代が待望する大企画で、世紀の偉業(色川大吉
 あらゆる図書館、研究施設に設置されんことを望む(鶴見俊輔


推薦者のことば
 山口昌男
 紀田順一郎
 色川大吉
 鶴見俊輔



『日本人物情報大系』の具体的な利用法
については、『皓星社レファレンス・ガイド』(メールマガジン)にて詳しくご紹介しております。 こちらも是非ご覧ください。

 ●皓星社レファレンス・ガイド01[▼『人物』と『雑索』の使い方について 「甘粕正彦」の巻 など]
 ●皓星社レファレンス・ガイド02[▼『日本人物情報大系』チャート式利用法
                    ▼『人物』と『雑索』の使い方あれこれ
                      開拓使海外女子留学生の巻 など]

 
  好評発売中

配 本
分  野
内容詳細(解題)
WEB 被伝記者索引
第1回配本 女性編全10巻+被伝記者索引 (執筆)芳賀 登 被伝記者索引
第2回配本 満洲編全10巻+被伝記者索引 (執筆)塚瀬 進 被伝記者索引
第3回配本 憲政編全10巻+被伝記者索引 (執筆)広瀬順晧 被伝記者索引
第4回配本 企業家編全10巻+被伝記者索引 (執筆)由井常彦 被伝記者索引
第5回配本 学芸編1 全10巻+被伝記者索引 (執筆)芳賀 登 被伝記者索引
第6回配本 学芸編2 全10巻+被伝記者索引 (執筆)杉本つとむ 工事中
第7回配本 書画編全10巻+被伝記者索引 (執筆)岩坪充雄 工事中
第8回配本 朝鮮編全10巻+被伝記者索引 (執筆)木村健二 工事中
第9回配本 諸芸編全10巻+被伝記者索引 (執筆)芳賀 登 工事中
第10回配本 宗教編全10巻+被伝記者索引 2001年12月25日 工事中


『雑誌記事索引集成』に継ぐ快挙
山口昌男(文化人類学)
 文献から必要な情報を見つけ出すには、経験とセンスを要する。人物の場合、まず人名辞典を見ることになるが、現在流布しているものは現在の価値観で人選、記述されているので、少し立ち入ったことになるとほとんど役にたたない。

 その結果、『日本人物文献目録』などの索引類を手がかりに、各時代に刊行された個々の人物情報文献に当たることになる。公称3万人とも5万人とも言われる分厚いページを繰る分にはなんとも頼もしい重量 感だが、大きな空白があることは意外に知られていない。それは人物文献の宝庫である叢伝類の目録化、索引化が未着手で、手探りを余儀なくされるということである。

 今回、人物誌・人名録・人名辞典類を含む叢伝資料を調査し、重要資料の復刻と被伝記の索引からなる大規模な人物情報大系が企画された。これにより、先の空白を埋めると共に、近代日本の人物群の潜在的ネットワークを掘り起こせる。近世から占領期に刊行された人物情報に、だれでも容易にアクセスできるようになったことは、『雑誌記事索引集成』完成に次ぐ快挙で、皓星社の表傍する「知のインフラ」と呼ぶにふさわしい仕事であろう。
 
『日本人物情報大系』を推薦する
紀田順一郎(作家)
 このほど皓星社から刊行される『日本人物情報大系』は、歴史的な人物情報の集大成であるという以上に、重要な意味をもっている。

 我が国の人物誌は従来きわめて不備なもので、多くは個人伝記、自伝だけに着目しているに過ぎず、それさえも十分でないというのが現状である。このほかに膨大な列伝(叢伝)という沃野があるのに、ほとんど未開拓なため、あたら宝を横目に見ながら指をくわえてきたに等しい。理由は、量 の前にたじろいできたのであって、無理かぬところもあるが、研究者にとっては書誌学の世界水準から見ても甚だ物足りないところがあった。

 膨大な量の文献資料の電算処理が可能な時代を迎え、いつかは誰かが手がけるものと期待していたが、その期待以上の水準において皓星社版『日本人物情報大系』が実現する。近代の各界の人物をすべて網羅した圧倒的なスケールで、これまでの不足が一挙に解消するような思いである。この資料・索引は『雑誌記事索引集成』と同様、あらゆる学校、図書館、研究機関、個人研究者に推薦したい。今後すべての人物検索は、ここから出発しなければなるまい。
 
現代が待望する大企画
色川大吉(東京経済大学名誉教授・歴史家)
 人間を知ること、それが、知的な仕事の基本である。歴史上、各時代各界に業績や逸話を残した人物は数万、数十万と数を知らない。その中から自分がいま必要としている人物の情報をひきだそうとなると、これがまた大変なのだ。それにぴったりの文献が見当たらないからである。もちろん、これまでも人物情報について、伝記史料集成や人名辞書や人物文献目録など幾つも刊行されてきたが、コンピュータ時代の現在の水準で見ると、きわめて不充分であり、検索にもたいそう手間どる。

 それに対し、この新企画『日本人物情報大系』は情報量を飛躍的に増やしたばかりか、パソコンによる検索を可能にした索引編を持っている。その上、この100巻を、女性編、憲政編、国学・漢学編等々という各分野に体系化して刊行するという総合的な観点に立っている。これこそ現代が待望する大企画であり、まさに世紀の偉業ということができよう。
 
人へのまなざし
鶴見俊輔(評論家)
 伝記を相互参照することから人へのまなざしが深まります。そのために伝記を集めてたよりにしてきましたが、それにも限界があります。情報化社会の研究者は図書館をたよりにする他なく、図書館にはそれだけに要求も募ります。私たちは、本大系のような本を必要とします。あらゆる図書館、研究施設に設置されんことを望みます。

トップページ
 今まで出た本 メールマガジン 掲示板

戻る