ウィトゲンシュタイン 思考の生成原理–––『確実性について』解析の試み
ウィトゲンシュタインのテキストが立体的に立ち現れる
ウィトゲンシュタインの死の2日前まで書き続けられた手稿『確実性について』を「スレッド-シークェンス法」をもって分析し、ウィトゲンシュタイン最後の思考を解明する。鬼界彰夫の哲学研究の原点。
著者 | 鬼界彰夫 |
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発売日 | 2020年2月27日 |
ページ数 | 448 ページ |
定価 | 5,000円(+税) |
判型 | A5判上製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
ISBN | 9784774407173 |
目次
はじめに:本書のテーマと由来
序章『確実性について』の体系的理解という課題
第1章 シークェンス分析という方法とその起源
第2章 「シークェンス分析」の限界
第3章 「スレッド(思考の糸)」という概念の発見とスレッド―シークェンス法の確立
第4章 『確実性について』第2部の主題と構造の解明
第5章 『確実性について』第 3 部の思考運動の解明
第6章 ウィトゲンシュタイン最後の思考
付論 『確実性』第4部のテキスト構造とスタイル
解説にかえて 菅崎香乃
鬼界彰夫(きかい・あきお)
1954年、京都府生まれ。1990年京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学、Ph.D.(ニューヨーク市立大学)。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科名誉教授。
[著書]
『ウィトゲンシュタインはこう考えた』(講談社現代新書、2003年)
『生き方と哲学』(講談社、2011年)
『『哲学探究』とはいかなる書物か』(勁草書房、2018年)
[訳書]
『ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記』(講談社、2005年)