曹洞宗は朝鮮で何をしたのか
前著『曹洞宗の戦争』に次ぐ、仏教の戦争責任を追う著者の第二弾
「歴史を直視することが真の友好に不可欠」ということは、仏教の世界でも例外ではない。
安重根が射殺した伊藤博文を祀る広壮な「博文寺」、韓国・群山に今も残る日本様式の「東国寺」。
日本人の知らない仏教が「朝鮮で何をしたのか」?
現代の内山愚堂(鎌田慧氏弁)こと、津軽の熱血和尚・一戸彰晃が足と文献博捜によって明らかにする。
さらに、韓国の仏教者と手を携えて東国寺の保存運動に邁進する。
記念絵はがき3枚付き。
著者 | 一戸彰晃 |
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発売日 | 2012年8月29日 |
ページ数 | 372 ページ |
定価 | 4,500円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
ISBN | 9784774404752 |
目次
第一章――日本国家と曹洞宗の朝鮮侵略史(その1)
〈第一節〉韓国併合まで
〈第二節〉義士・安重根
第二章――日本国家と曹洞宗の朝鮮侵略史(その2)
〈第一節〉韓国併合
〈第二節〉三・一独立万歳運動
〈第三節〉日中戦争から敗戦まで
第三章――軍部羅南
〈第一節〉羅南の建設
〈第二節〉羅南の日本人社会
〈第三節〉羅南の崩壊望
第四章――咸鏡北道羅南面初瀬町禅寺
〈第一節〉南禅寺
〈第二節〉南禅寺住職清野晴昌一家の逃避行
第五章――曹洞宗のポストコロニアル
〈第一節〉ソウル・東国大学訪問
〈第二節〉植民地時代を記憶する群山
〈第三節〉群山・東国寺の保存について
〈第四節〉日韓仏教の展望
一戸彰晃(いちのへ・しょうこう)
1949 年生まれ。駒澤大学大学院修士課程英米文学専攻修了。
青森県五所川原市金木町、曹洞宗雲祥寺住職。
「狭山事件の再審を求める市民集会」実行委員。
再生ロウソクで「人権・平和・環境」にとりくむNPO「燭光」理事長。
東アジア仏教運動史研究会会員。
「東国寺を支援する会」代表。