皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

日帝時代の韓国教育史

植民地教育史の記念碑的労作

日帝時代の韓国教育史 鄭在哲(著)佐野通夫(訳) 皓星社

電子書籍はこちらから

植民地支配という過去の歴史を抹殺しようとしている現代日本。
教育法令や授業数統計など、150点もの資料を軸に、日本の植民地制作を明らかにする。

「本書が去ぎし時代皇国史観に立脚した偏向教育によって形成された韓日両国民の偏見を克服、韓日関係を正しく且つ客観的に認識し、両国民の恒久平和と繁栄に一助出来うる事を期待する」(日本語版への序文)

「私の属する日本植民地教育史研究会の周辺においても、植民地教育史事典、植民地教育史年表の刊行が企画されてきたが、残念ながらまだ刊行に至っていない。そのような環境の中で、日本の植民地教育制作史を概観できる本書は植民地教育史辞事典、植民地教育史年表にも変わりうる存在といえよう。」(訳者あとがき)

 

 

著者 鄭在哲(著)佐野通夫(訳)
発売日 2014年4月19日
ページ数 560 ページ
定価 8,500円(+税)
判型 A5判上製
装幀・造本 藤巻亮一
ISBN 9784774404868

目次

日本語版への序文
はじめに

第1章 緒論

第2章 近代日本人の朝鮮経略意識 ――韓国強占政策の意識構造的背景――
Ⅰ.徳川政権末期の侵略意識
Ⅱ.明治政権初期の侵略意識

 

第3章 日本帝国主義と日本植民地主義の特質
Ⅰ.帝国主義の本質
Ⅱ.日本帝国主義の特質
Ⅲ.植民地主義の本質
Ⅳ.日本植民地主義の特質

 

第4章 日本植民地主義教育の基調
Ⅰ.植民地主義教育の歴史とその類型
Ⅱ.台湾における植民地主義教育の基本路線
Ⅲ.韓国における植民地主義教育の基本路線(略述)
Ⅳ.満州における植民地主義教育の基本路線
Ⅴ.中国中北部(華北)における教育方針
Ⅵ.東南アジアにおける教育方針

 

第5章 学部の学政参与官および統監府による日帝の対韓国植民地主義教育の扶植
Ⅰ.学部の学政参与官による教育干渉期の教育(一九〇五.二〜一九〇六.八)
Ⅱ.統監府による諸学校令施行期の教育(一九〇六.八〜一九一一.八)

 

第6章 朝鮮総督府による日帝の対韓国植民地主義教育の恣行
Ⅰ.第一次朝鮮教育令施行期の教育(1911.8〜1922.2)
Ⅱ.第二次朝鮮教育令施行期の教育(1922.2〜1938.3)
Ⅲ.第三次朝鮮教育令施行期の教育(1938.3〜1943.4)
Ⅳ.第四次朝鮮教育令施行期の教育(1943.4〜1945.8)
〈附〉 1906年から1945年の間の「国語」教科と「日本語」教科および「歴史・地理」教科の週当たり授業時数比率

 

第7章 結論

 

訳者あとがき  佐野通夫