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植民地教育史研究年報27「満洲・満洲国」教育史研究の固有性と独自性を考える

特集:「満洲・満洲国」教育史研究の固有性と独自性

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「植民地教育史」をテーマとする学会「日本植民地教育史研究会」の年報第27号。今号の特集は「「満洲・満洲国」教育史研究の固有性と独自性」とし、竹中憲一、槻木瑞生、原正敏の仕事から検証を行う。

編者 日本植民地教育史研究会
発売日 2025年4月1日
ページ数 200 ページ
定価 2,000円(+税)
判型 A5判並製
ISBN 978-4-7744-0860-6

目次

巻頭言
戦前・戦中の日本語学・日本語教育の負の遺産 前田 均 5

 

I.特集 「満洲・満洲国」教育史研究の固有性と独自性を考える
シンポジウム発題:「満洲・満洲国」教育史研究の固有性と独自性を考える
佐藤広美 10
竹中憲一の仕事─「満洲」教育史の基礎的研究─ 宇賀神一 13
槻木瑞生の仕事─民衆の「心のひだ」に分け入る満洲教育史─
山本 一生 26
原正敏の仕事─職業技術教育史研究はなぜ満洲に関心を寄せたのか─
丸山剛史 46

 

Ⅱ.研究論文
1920年代における台湾公学校児童の学習状況─学籍簿を史料として─
合津美穂 52
日本占領下の天津特別市における青少年向け音楽イベントの実態 楊慧 76

 

Ⅲ.研究ノート
朝鮮総督府編纂『簡易学校国語読本』について ─『普通学校国語読本』との比較を通して─ 野村淳一 100

 

Ⅳ. 書評
蘭信三ほか編『帝国のはざまを生きる─交錯する国境、人の移動、アイデンティティ』
冨田 哲 114
菊地俊介著『日本占領地区に生きた中国青年たち─日中戦争期華北「新民会」の青年動員』 楊慧 120
王楽著『満洲国における宣撫活動のメディア史─満鉄・関東軍による
農村部多民族支配のための文化的工作』 Flick, Ulrich 126
鄭大均著『隣国の発見─日韓併合期に日本人は何を見たか』 井上 薫 133
劉建輝・石川肇編『戦時下の大衆文化─統制・拡張・東アジア』
松岡昌和 140

 

Ⅴ.図書紹介
姫岡とし子著『ジェンダー史10講』 大石 茜 148

 

Ⅵ.資料紹介
2024年中国大陸における資料調査記─広西チワン族自治区南寧市を例に─
光多隆之介 154
戦時期南方諸地域における日本語教育の一断面─『大阪毎日新聞』(1942年8月)の記事から─(1) 田中 寛 162

 

Ⅶ.旅の記録
2024年春休み、広西大学日本語学科、南寧市訪問記 光多隆之介 170
台湾における旧公学校文書保存の現状と課題─竹東小学校と西屯小学校を訪れて─  陳虹彣 177

 

彙報 (宇賀神一事務局長) 185

 

編集後記 189
著者紹介 191
『植民地教育史研究年報』投稿要領 193
CONTENTS 194