内田百閒 百鬼園伝説
備仲臣道による内田百閒三部作完結!
『内田百閒 我楽多箱』『内田百閒 文学散歩』に続く、内田百閒三部作がついに完結!
志保屋、漱石山房、砂利場、ご馳走美学、錬金術、猫、文章道。
百閒文学の「七つの根っ子」をその生涯から掘り起こした野心作。
百鬼園読みの著者の文体はついに百間のそれに迫り百閒が乗り移る!
著者 | 備仲臣道 |
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発売日 | 2015年5月29日 |
ページ数 | 192 ページ |
定価 | 1,600円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
ISBN | 9784774406039 |
目次
はじめに
志保屋の章
古里と祖母の懐
残り火
俳句三昧
漱石三房の章
『猫』に出会う
末弟
「夢十夜」の確信
漱石の呼吸
砂利場の章
逃亡
早稲田ホテル
芥川の影
売文
恋
ご馳走美学の章
東京の味
美食
こだわり
錬金術の章
高利貸
名作
東京空襲
三畳御殿
大宴会
猫好きの章
猫
ノラ
狐
文章道の章
ペンと紙の間
随筆と小説
骨身を削る
おわりに
あとがき
備仲臣道(びんなか しげみち)
朝鮮忠清南道大田府栄町(当時)に生まれ、日本の敗戦により祖母・母と共に帰国する。山梨県立甲府第一高等学校を卒業。山梨時事新聞記者、同労働組合書記長。月刊新山梨を創刊、編集発行人。著書 『蘇る朝鮮文化』(1993年 明石書店)、『高句麗残照』(2002年 批評社)、『Letitbe』(2006年 皓星社)、『司馬遼太郎と朝鮮』(2008年 批評社)、『坂本龍馬と朝鮮』(2010年 かもがわ出版)、『内田百閒我楽多箱』(2012年 皓星社)、『内田百閒文学散歩』(2013年 皓星社)など。共著に『攘夷と皇国』(2009年 批評社、礫川全次氏と)がある。この間、2002年には、「メロンとお好み焼き」(随筆)で、第6回岡山・吉備の国内田百閒文学賞優秀賞を受賞