シリーズ紙礫10横浜
人の業が生み出す匂いのする港町で生まれた物語
かつて、この港町では、日陰を歩かざるを得ない者たちが生きていけた。 横浜--雑多なものを受け入れて、それを活力に変えながら、歴史を編んできた街。この小説群が放つ匂いは、いまも横浜の各所に、そこはかとなく漂っている。編者は、横浜出身の著述家・八木澤高明。
著者 | 八木澤高明(編) |
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発売日 | 2017年6月10日 |
ページ数 | 328 ページ |
定価 | 2,000円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
カバー写真・ イラスト |
八木澤高明 |
ISBN | 9784774406367 |
目次
巻頭「横浜市歌」
「桟橋」森鷗外
「横浜租界」長谷川伸
「煉瓦女工」小池富美子
「愚連隊の仙太」北林透馬
「曙町」田中英光
「白い鎖」水上勉
「土堤」永山則夫
解説――八木澤高明
八木澤高明(やぎさわ・たかあき)
1972年、横浜市生まれ。写真週刊誌専属カメラマンを経て、2004年よりフリー。アジアにおける左翼ゲリラ組織の盛衰を描いた『マオキッズ』(小学館)で第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。著書に『娼婦たちから見た日本』(角川文庫)、『黄金町マリア』(亜紀書房)、『青線』(スコラマガジン)などがある。