伝説にならないで ハロー言葉、 あなたがひとりで打ち込んだ文字はわたしたちの目に見えている
「わたし」でも「わたしたち」でも「それぞれのひと」でもなくて、それぞれのわたしたちでいたい - 成宮アイコ第一朗読詩集
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〈この本が紹介されました〉
・新潟日報 2019年9月13日
推 薦
言葉という不確かなツールで表明される、 確かな生命。いろんな人の脳内で鳴り響い て欲しい、ギザギザで優しい詩たちです。
——草野マサムネ(スピッツ)
私はずっと、アイコさんを待ち続けていた。 血がとまらないこの胸の穴に、頰をあて がってくれるほんとうの美の詩人を。
——ドリアン助川
「死ぬか殺すか以外の選択肢をわたしたちは一緒に作れるはずだ」(本書より)
”生きづらさ”を抱えながら生きるすべての人たちへ優しく語りかける、成宮アイコの第一朗読詩集。
新作を含む、32作品を掲載。
著者 | 成宮アイコ |
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発売日 | 2019年8月1日 |
ページ数 | 100 ページ |
定価 | 1500円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
装幀・造本 | 著者自装 |
ISBN | 9784774406824 |
目次
まえがき
書き残しが不安で書き始められないから夜が終わらない/あなたのドキュメンタリー/4文字じゃたりない/この衝動はきみのもの/くそくらえのハンドサイン/冬の動物園前一番街/されど、望もう/ぼくたちが優しくなるためには/わたしが優しくなるためには/むだい/朽ちていく現実の話をしよう/環状七号線で拾った希望/暫定朗読詩人が書くこの文章は全部うそ/白で塗ってあげる/美しい自尊心/あなたが望むのなら/戦わない日のうた/ひとりぼっちずつで手をつなごう/薬局がショッピングモールに変わるような街で/言えなかったけど、/それぞれのわたしたち/検索窓が開かないまま知らない道だけを進んでいる気持ち/夜の公園でなんでもないような話しをすることをエモいとすら思わなかったころの自分のことは忘れた/愛せない日常と夜中のイヤホンで流れるアイドル/世界など変えられなくていい/Hello, Word ! 楽しそうに死なないで/4カウントだけずるく生きる/孤独をえらぶ癖は花火の燃えかすに似ている/299792458m/s/正面で待ってる/はじめまして、Nameless/伝説にならないで
あとがき
成宮アイコさんが選ぶ「この本と一緒に読んでほしい10冊の本」
- 栗原康『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』(岩波書店)
- 菊池真理子『毒親サバイバル』(KADOKAWA)
- 雨宮処凛『生き地獄天国―雨宮処凛自伝』(ちくま文庫)
- 『空が青いから白をえらんだのです』奈良少年刑務所詩集(新潮文庫)
- 素童『昼休み、またピンクサロンに走り出していた』(ぶんか社)
- 阿部共実『ちーちゃんはちょっと足りない』(秋田書店)
- 石丸元章『平壌ハイ』(文春文庫)
- 岡本太郎『美しく怒れ』(角川oneテーマ21)
- 太宰治『きりぎりす』(※主に「皮膚と心」/新潮文庫)
- 蛭子能収『ひとりぼっちを笑うな』(角川oneテーマ21)