シリーズ紙礫17文豪たちの関東大震災
文豪たちは自身が目にした災害をどう描いたか
《この本が紹介されました》
・2023年8月5日号 東京新聞
・2023年8月31日号 週刊仏教タイムス
・2023年9月2日号 図書新聞
・2023年9月号 測量
・2023年11月号 測量
芥川龍之介とその妻の目から見た発生当時の状況。室生犀星、川端康成の目に映じた芥川。京都から被災地・東京へ向かう志賀直哉。泉鏡花の避難模様。竹久夢二、宮武外骨によるルポ。尾崎士郎が書いたモデル小説と、同棲していた宇野千代が見た実態……。関東大震災に関する小説や随筆、短歌、詩、戯曲、体験記などを集めました。俳優・沢田正二郎の体験記「難に克つ」や、在日朝鮮人を主人公にした異色作「皮肉な報酬」(加藤一夫)も収録。
編者による40頁に及ぶ解説、「関東大震災」関連雑誌記事リストに加え、さらに「関東大震災」に関する作品を読みたい人のために、延べ2000タイトルに及ぶ関連作品リスト(「図書」「雑誌」「アンソロジー」の3部構成)へのQRコードを付けました。
※図書館様へ QRコードの利用制限はありませんので、そのままお貸し出しになられて結構です。
編者 | 児玉千尋 |
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発売日 | 2023年6月30日 |
ページ数 | 368 ページ |
定価 | 2,000円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
装幀・造本 | 藤巻亮一 |
ISBN | 978-4-7744-0793-7 |
目次
芥川龍之介「大震雑記」
芥川龍之介「大震前後」
芥川文「追想 芥川龍之介(抄)」
室生犀星「杏っ子(抄)」
川端康成「大火見物」
川端康成「芥川龍之介氏と吉原」
志賀直哉「震災見舞(日記)」
与謝野晶子「悪夢」十首
与謝野鉄幹「震災」十首など
竹久夢二「東京災難画信(抄)」
谷崎潤一郎「全滅の箱根を奇蹟的に免れて」
宇野千代「生きて行く私(抄)」
尾崎士郎「凶夢(抄)」
泉鏡花「露宿」
岡本一平「かの子と観世音(抄)」
岡本かの子「鎌倉にて遭難」十首
内田百閒「入道雲」
内田百閒「長春香」
井伏鱒二「荻窪風土記(抄)―関東大震災直後・震災避難民―」
宮武外骨「震災画報(抄)」
菊池寛「火の子を浴びつつ神田橋一つ橋間を脱走す」
菊池寛「震災余譚(一幕)」
横光利一「転換期の文学(抄)」
横光利一「汚ない家」
沢田正二郎「難に克つ」
西条八十「エプロンの儘で」
西条八十「大震災の一夜」
加藤一夫「皮肉な報酬」
児玉千尋 (こだま・ちひろ)
東京都生まれ。成蹊大学文学部日本文学科を卒業後、中央大学大学院文学部史学科西洋史学専攻博士前期課程を修了。現在は大学図書館司書で、東京大学総合図書館、東京国立博物館、国立国会図書館、成蹊大学、共立女子大学等に勤務した。
成蹊大学文学部紀要『成蹊國文』に「関東大震災と文豪 : 成蹊大学図書館の展示から」(2014年)、「紹介・成蹊大学図書館所蔵『丹鶴叢書』」(2016年)を寄稿。