皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

小畑延子書作品集 撓

「手のない書家」小畑延子が表現する、「撓う」日々の証

《この本が紹介されました》

東京新聞 2023年4月2日

毎日新聞 2023年4月5日

 

耐えられない程の風雪に見舞われなかった幸運に、しなう生き方を学びました。
撓ったか細い枝にもほどほどの実がなり、私の人生は傘寿を迎えました。(本文より)

幼い頃に不慮の事故で両手を失いながらも、書道と出会い、作品を発表してきた書家の小畑延子。2020年に刊行した作品集『轍』の編纂ののち、「湧き上がってきた書への執着であり、いいかえれば「生」へのこだわりの熱い願い」が詰め込まれた今回の作品集。傘寿を迎え、さらなる表現を模索する姿をご覧ください。

著者 小畑延子
発売日 2023年3月16日
ページ数 176 ページ
定価 5,000円(+税)
判型 B5版並製
装幀・造本 藤巻亮一
ISBN 978-4-7744-0784-5

小畑延子(おばた・のぶこ)

1943年生まれ。5歳の時に両手肘10cm下部を切断。ソーシャルワーカーとして働きながら書道を続け日展入選を果たす。
1988年、画家の宇野マサシと結婚。離職後は書家として多くの個展を行い、アート紀元、ギャラリーアビアントなどの画廊にて活躍。
著書は『手はいつ生えてくるの』(バジリコ株式会社)2007年、『なくした「手」を探して ある書家の旅路』(皓星社)2018年、『小畑延子書作品集 轍』(皓星社)2020年。