下谷風煙録
蕩けるように、追憶を激しくせよ! 奔放の第30歌集。
〈この本が紹介されました〉
・伊勢新聞 2018年1月8日
・新潟日報 2018年1月8日
・図書新聞 2018年3月3日
・潮流詩派 2018年4月号
この俺の在所を問わば御徒町のガードに点る赤い灯である
デビュー作『バリケード・一九六六年二月』から48年。
絶叫歌人・福島泰樹が終生の地・下谷より織り成す奔放の第30歌集!
「明治生まれの父も、大正生まれの母も皆、下谷で死んでいった。大逆事件、関東大震災、大東亜戦争、東京大空襲と時代の風は吹き荒れ、戦後72年の夏が過ぎ去っていった。「下谷」は江戸・東京下町の地区名、「風煙」とは自身の亡骸を焼く煙の謂である。」(「序」より)
著者 | 福島泰樹 |
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発売日 | 2017年10月30日 |
ページ数 | 224 ページ |
定価 | 2,700円(+税) |
判型 | 四六判上製 |
装幀・造本 | 間村俊一 |
ISBN | 9784774406428 |
目次
下谷風煙録 壱
母の歌/鶏頭の歌
下谷風煙録 弐
春風駘蕩の歌/別盃の歌
下谷風煙録 参
墓守人の歌/鍔広帽子の歌
下谷風煙録 四
大正行進曲の歌/洛陽の歌
下谷風煙録 五
啄木の歌/大鉄傘の歌
福島泰樹(ふくしま・やすき)
1943年3月、東京市下谷区生まれ。早稲田大学文学部卒。1969年秋、歌集『バリケード・一九六六年二月』でデビューし「短歌絶叫コンサート」を創出、朗読ブームの火付け役を果たす。吉祥寺・曼荼羅での月例コンサートは、今年で32年目を迎える。