訴歌 あなたはきっと橋を渡って来てくれる 【第3刷】
病いと差別の中から生まれた “命の一行詩”
〈この本が紹介されました〉
・新文化 2021年4月29日
・中国新聞 2021年5月12日
・信濃毎日新聞 2021年5月17日
・週刊金曜日 2021年5月21日(1329号)
・熊本日日新聞 2021年5月29日
・西日本新聞 2021年5月29日
・解放新聞 2021年6月15日
・東京新聞 2021年6月26日
・北海道新聞 2021年7月11日
・日本經濟新聞 2021年7月17日
・東京新聞 2021年7月17日
・毎日新聞 2021年8月28日
・通販生活 2021冬号
・長周新聞 2023年4月7日
ハンセン病療養所で詠まれた作品群を「希望」「ふるさと恋し」「偏見」など 1000 のテーマで排列。短歌、 俳句、川柳のハーモニーが深い余韻を残す異色のア ンソロジー。
過酷な状況を誇り高く生き抜いた証が、 コロナに耐える私たちを励ましてくれます。
掲載作品数は約3000、作者数は約1000人です。
編者 | 阿部正子 |
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発売日 | 2021年5月7日 |
ページ数 | 304 ページ |
定価 | 1800円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
装幀・造本 | 和久井昌幸 |
ISBN | 978-4-7744-0741-8 |
阿部正子(あべ・まさこ、筆名・小暮正子)
1951年生まれ。編集者として三省堂在職中に農薬やがん治療・障がい者・薬害エイズ・誕生死等の単行本や、『てにをは辞典』『敬語のお辞典』『十七季』『五七語辞典』『ことばの花』 等(以上、三省堂)を編集。
退職後は編者として『てにをは俳句・短歌辞典』(2020年)、共編で佛渕健悟・小暮正子編『俳句・短歌・川柳と共に味わう 猫の国語辞典』(2016年)、女性建築技術者の会編著『夢みる昭和語』(2017年)を出版。以上、三省堂。
読者の声
『訴歌』をお読みくださった読者の方より、たくさんの感想をいただきました。
その中から一部をご紹介します。
○60代女性
私が、子供を何不自由なく子育てしている時代にまだ「らい予防法」が廃止されていなかったことに驚かされます。
『訴歌』の歌から、ひどい差別の中、身体の痛み、苦しみ、肉親との別れ、とりわけ子供たちのおかれた状況のとてもつらい気持ちを考えますと言葉になりません。
『訴歌』を読ませていただいてから「ハンセン病」という文字が生活の中で目にとまるようになりました。
少しずつでもこの問題について知っていけたらと思います。ありがとうございました。
○60代男性
私は俳句を趣味としているものです。ヘタですが…。
年間を通じて作っておりますと(ふとふり返ると)、その時々のことが思い出されますが、これはまた自分を人前にさらけだしていかざるを得ないということと気づきました。
『訴歌』の皆さんも、自分と変わらず、日常に自分をさらけ出して歌をつくって来られたのでしょう。
その日常が過酷であったとしても、いや過酷であったからこそあたりまえがあたりまえじゃない…。
うまく表現できません。一気に読みました。ですが、もう少し時間を置いて、ゆっくり味わうつもりです。
○70代女性
能登恵美子さん、阿部正子さん、この本の出版に関わっていただいた皆様に感謝申し上げます。
同じ地球上に住んでいるお仲間の皆様の一行詩。イニシャルの方あり、家族への思いあり、まだまだほんの一部に目を通したばかりですが、毎日読ませていただき、これからの歩む日々を人間として生きていかねばと思っています。
○70代女性
悲しみや苦しみを越え、言葉にならない気持でいっぱいです。
それでもこの本に出会えた事はとても良かった事です。
誰もが、ひとつでも喜びがふえる事を祈ります。
ありがとうございました。
○70代男性
とても素晴らしい本を編んでくれてありがとう。
全部の歌を読んでからこの便り(読者カード)を書くつもりでしたが、いつの事になるやら判りません。
もったいなくて、もったいなくて、次から次へなんてとても読めません。一つ一つ丁寧に丁寧に読んでますよ。
どうやら私の心の中の、まだ使ったことがない部屋のドアを、こじ開けられたみたいです。
74歳にして初めての体験をしています。
なさけないやら、はずかしいやら、まだまだ勉強の身の上、せいぜい堪能して心打たれましょう。
○50代女性
作者の方々の苦しさ悲しさを理解する事はできません。(想像することしかできません。)
日本という国が行った強制収容を忘れないでいる事が大切だと思いました。
橋を渡りきることはできないかも知れませんが、
一歩でも渡る努力をしていきます。
すばらしい本をありがとうございます。大切にします。
○80代女性
若い頃、長島愛生園や光明園に毎年一度行っていました。
五月の連休(ゴールデンウイーク)には両園の方々との囲碁・将棋大会が、奈良市の「交流の家」で
大学生等のグループと一緒に毎年行われ、そのためにボランティアで食事作りに毎年通いました。
中山秋夫さんや、懐かしい人々のお作(作品)も載っていてなつかしさで一杯です。
皆さん忘れられない方々ばかりです。
○女性