皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

シリーズ紙礫13基地

「兵士と戦争」をめぐる短編集

基地は一般人を軍人へと変容させる。しかし同時に、故郷への思いや死の恐怖も基地の中には渦巻いている。

 

バグダッドの日常は、銃声と米軍のヘリコプターが放つバリバリという不快なローターの音、そしてテロが頻繁に発生し、血腥い空気に覆われていた。(編者解説より)

 

シリーズ紙礫 第13弾。

終わりなき戦火の中で、人はどのように生きるのか?

著者 八木澤高明(編)
発売日 2019年2月22日
ページ数 304 ページ
定価 2,000円(+税)
判型 四六判並製
装幀・造本 藤巻亮一
カバー写真・
イラスト
八木澤高明
ISBN 9784774406732

目次

「一兵卒」 田山花袋
「河沙魚」 林芙美子
「歌姫」 火野葦平
「出征」 大岡昇平
「黒地の絵」 松本清張
「出発は遂に訪れず」 島尾敏雄
「ベトナム姐ちゃん」 野坂昭如
「水筒・飯盒・雑嚢」 古山高麗雄
* * *
解説 八木澤高明

八木澤高明(やぎさわ・たかあき)

1972年、横浜市生まれ。写真週刊誌専属カメラマンを経て、2004年よりフリー。アジアにおける左翼ゲリラ組織の盛衰を描いた『マオキッズ 毛沢東のこどもちを巡る旅』(小学館)で第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。
著書に『娼婦たちから見た日本』(角川文庫)、『ストリップの帝王』(角川書店)、『黄金町マリア』(亜紀書房)、『青線』(集英社文庫)などがある。