第8回 言葉の来歴(語誌)を調べる方法――附・用例検索の方法、長期トレンド検索法
小林昌樹(図書館情報学研究者)
■たとえば「図書」
Book、書籍、書物、本と同義語とされる「図書」という言葉がある。これは図書館学の専門語でもあるが、もちろん一般語でもある。
ネット上で専門用語集もただで引ける辞書データベースDB「コトバンク」で検索すると、「絵図と書物。多く、書物・書籍の総称として用いられる。ほん。ずしょ。」(精選版 日本国語大辞典)といった一般語としての意味や、図書館学用語としての意味もわかる。
けれど、なぜ「絵図」と「書物」の意味だったのに、現在「書物」の意味にしか使わないようになっているのかの説明はない。
ある単語の意味の変遷などを調べようと思った時に、ふつうの辞書や事典を引いても、事物そのものの話がでてくるばかりで、「図・書(ずしょ)」がなぜいつごろ「図書(としょ)」になったのか書いていないのだ。
■「語誌」とは語源や言葉の意味の変化
「語誌」という専門語がある。「ある言葉の起源や意味・用法などについての変遷。また、それを書いたもの」(デジタル大辞泉)だという。要するに、言葉の語源や、意味の変化、使い方の変化についての説明というところ。
たとえば「全然」の使い方。「全然〇〇しない」のように文末を否定形にするのはOKだけれど、「全然〇〇だ」といった肯定形はいいのか? といった話である。これは用法の変化。
ある言葉の語源や意味変化を調べるには、要するにその言葉の「語誌」記述を見つければいいわけだ。
■語誌のみつけかた1 「日本国語大辞典」を引く
もちろん一部の単語だけだが、日本最大の辞典『日本国語大辞典』(以下、日国)に語誌が掲載されていることがある。
最近、私は読書史にハマっているので、「よむ」という動詞【図8-1】を見てみよう。
【図8-1】『日本国語大辞典』vol.13 p.691
すると項目の末尾あたりに「語誌」という項目が立項されている。
語誌
(1)本居宣長の「古事記伝‐三九」に「凡て余牟(ヨム)と云は、物を数ふる如くにつぶつぶと唱ふることなり〈故物を数ふるをも余牟と云り。又歌を作るを余牟と云も、心に思ふことを数へたてて云出るよしなり〉」とあるように、原義から見れば(1)(イ)も(ロ)も(2)も本質的に違いはなかったといえる。
本居宣長が読むの語源について説を立てているとわかる。「ひとつ、ふたつ、みっつ」と数えるがごとく声をだすことが元の意味(原義)だという。「つぶつぶ」とは粒々。ものごとが粒状である様子。江戸時代まで、読書は声に出して読み上げるのが普通で、現在のように黙って読書するのが普通になるのは日本では150年ほど前から始まった。これは、音読・黙読問題として読書史では重要な論点になっている。
しかし、本居宣長は江戸時代の国学者。その後、語誌研究はなかったのだろうか?
■語誌のみつけかた2 先行研究を専門書誌(専門DB)で探す
そういう場合、「語誌」研究文献を探すことになる。『一語の辞典』(三省堂、1995-2001)といった、1冊で1単語を扱うシリーズ図書もあったし、石塚正英, 柴田隆行監修『哲学・思想翻訳語事典 増補版』(論創社、2013)といった「概念史」「観念史」の辞典類でも、語誌が扱われていることがあるが、ここではオーソドックスにボキャブラ研究というか、「語彙研究」の専門書誌(おおむね論文リスト)を紹介する。
A-a. 佐藤喜代治『語彙研究文献語別目録』明治書院、1983
凡例によると「原則として明治以降昭和五十七年までに刊行された単行本・雑誌・紀要・講座・全集・論文集の類の中から該当するものを選んだ。なお、本講座所収の論文は十一巻まですべて採録した」という。この書誌aはデータがネット上で公開されている。
A-b. 「語彙研究文献語別目録」データ(国立国語研究所)
このデータはA-aの中身をエクセル表に起こしたもの。ダウンロードしてエクセルの検索機能を使って項目を見る。
B.李漢燮 編『近代漢語研究文献目録』東京堂出版、2010
NDLのリサーチ・ナビによるとBは、近代漢語(新漢語)の「語彙についての研究文献、延べ約8,200件を収録。漢語語彙を見出しに立て、五十音順に排列。原則として1945年から2008年までに発表された、単行本、学術論文を中心に、各語彙の成立、出自、概念、意味などを研究する文献を掲載」するという。
これら専門書誌AとBをあわせると、漢語系(※1)のワードなら明治以降2008年までの語誌研究が、やまとことばだと1982年までの語誌研究が拾えることになる。
また、例のNDL人文リンク集、言語の項目を見ると、Aのほかにも、ちょっと使いづらいが、次の新聞記事リストもある。
C.ことばに関する新聞記事見出しデータベース(国立国語研究所)
1949〜2009年の新聞記事を採録。これもデータをダウンロードして使う。実際の記事はその多くを国会図書館などへ行って見ることになる。
※1 とりあえず言葉を調べる際は、次の3種類に分けて考える。1)古くからある漢字のワード「漢語」(音読みのもの。近代に翻訳語として出来た「新漢語」もある)、2)日本列島で話されていたワード「和語(やまとことば)」(訓読みのもの)、3)西洋から伝来した「外来語」(カタカナ語)。外来語はあらかわ・そおべえの『外来語辞典』が役に立つ
■実際に専門書誌を見てみよう1――「読む」の語誌
専門書誌A-a、『語彙研究文献語別目録』「よむ」の項目がこちら。
【図8-2】『語彙研究文献語別目録』「よむ」の項目
昭和14年の柳田国男(國男)によるものからはじまって、6点の「よむ」についての語誌研究がリストアップされている。
A-bのエクセルデータをダウンロードし、エクセルの検索機能で「よむ」を表示させると、おなじデータが出る。
【図8-3】語彙研究文献語別目録(エクセル形式)「よむ」の項目
「佐藤稔⑨」というのはA-aと同じ『講座日本語の語彙』シリーズの9巻目に佐藤稔による「読む」の語誌が記述されているということ。
■汎用の記事索引
「よむ」は漢語でないので、1982年以降の語誌研究があるかないか、一応、汎用の雑誌記事索引で検索してみる。
ざっさくプラスを、「読む」系(他にも「よむ」)と「語誌」系(他に「語源」「語彙史」「語彙研究」)のキーワードでand検索で見たが、見当たらない。CiNiiリサーチも同じ。
最後の望みをかけて、論文タイトル:読むand全文:語誌で、J-Stageを検索してみるが(ほかにも「よむ」「語誌」なども試した)、やはりそれらしいものは見当たらなかった。
■NDLオンラインで新しめの語誌文献が出た
NDLの元祖雑索はどうだろう、念のため引いておくかと、人文リンク集の雑誌記事索引のところから跳んで行って引いてみたら。
びっくり、2014年に「読む」について新しい語誌文献が出ていたことがわかった。
・多田一臣編『万葉語誌』筑摩書房、2014
【図8-4】NDLオンラインで「読む」and「語誌」で検索した結果
ただ、NDLオンラインでヒットしたこの文献は、人文リンク集の元祖雑索注記にあるデジコレ目次由来のデータではなく、デジコレとは別にレファレンス用に開発されていた目次データベースのデータである。NDLで目次にあたるデータは イ)全国書誌の「内容細目」出自のもの、国民向けレファレンス部門が独自入力したロ)「目次DB」由来のもの、ハ)デジコレ自動生成のものの3系統があり、一見同じようにNDLオンラインで見せてくれるが、違う出自のものであるイ)は論文集的なもの、ロ)は引く対象となる言葉が目次にあるもの、ハ)は一律作業で作られるもの)。今回はbがあったのでヒットしたというわけである。
肝心のデジコレでは、いろいろ検索式を工夫してみたが(NDC:814と「読む」のかけあわせ、「読む」と「語誌」のかけあわせなど)、ノイズが多くなりすぎ、また館内限定が多すぎて、うまく「読む」の語誌文献が見つけられなかった。
■兵藤裕己の「読む」語誌
この前、2010年に別の「読む」語誌が出ていると文献魔の友人に教えられた。
・兵藤裕己『物語・オーラリティ・共同体:新語り物序説』ひつじ書房、2002
この本に収録された「語ることと読むことと」(p.311-330)がそれ。中身はというと、前近代の文芸を語ることに、読むことを対比させて論じているのだが、本居宣長の「読む」語誌も確認しつつ、どうやら宣長をはじめ、「読む」の原義ないしコアの意味を「数える」という説をやや批判的に見ているようだ。文献注で『古代語誌』(桜楓社、1989)という本に、先行する「読む」の語誌があることもわかる。
ヨムという行為は、文字が渡来する以前から存在した。たとえば『万葉集』に、月をヨム、月日をヨムなどの用例があり〜ふつう月齢や日数をかぞえる意として説明されている。しかし古代語のヨムは、音韻的にユム(斎む)・イム(忌む)などに通じ、それは「神の領域」にかかわる言語行為といわれる。月日をヨムは、天体の運行をもとに祭祀や農耕の時節をさだめ、潮の干満などを未然に知る一種の巫術であったはずだ。
単に1月、2月、3月と「つぶつぶと唱える」のではなく、神秘的な表徴である月を解釈する、読み解くというのが「読む」の原義だったのではないかと、古代の「よむ」用例をいろいろ検討して兵藤は示唆する。月読命(つきよみのみこと)などと、その能力者が神格化されるような特殊技能だったというのだ。
柳田国男など、従来の語誌がおおむね宣長の「数える」原義説を踏襲しているなかで、ある種の異説を唱えている形になっている。当否はともかく、魅力的な説だ。
この原稿を書いている最中に届いた多田一臣編『万葉語誌』の「読む」語誌(多田一臣が担当の項)では、本居の原義説の延長上で「ヨムとは固定されたテキストを音声によって唱えること、言い換えれば規範化されたテキストの音声による復唱を意味することになる」としている。兵藤は逆に、「太平記読み」といったものが元は規範テキストなどなく、主題はあってもそれにまつわる即興の語りの集積であったことから、「ヨマれるべきは〜書物のばあいでいえば「題目」「外題」――であって、特定の詞章テクストではない」とほぼ逆さの「読み」の意味を設定している。「読む」という動詞は読み解きの有資格者がやるのであれば「極言するなら、書かれた文字テキストは実体として存在しなくてもよい」とまで言う。
■兵藤説は「合理的な検索」ができるか
ところでこの部分は『江戸文学』2巻4号が元論文だと本に初出情報がある。
・兵藤裕己「語ることと読むこと:太平記読みの周辺」『江戸文学』2(4)、1990、p.112-124
この元論文をうまく引き当てることができていれば、『語彙研究文献語別目録』がカバーしていない1983年以降の、やまとことば語誌研究を見つけられたことになるので、ちょっとやってみよう。この論文書誌は元祖雑索にも採録されていることが判ったが、だからといって「読む」の語誌がこれに含まれていることを合理的に検索する手段はないようだ。というのも、論題中に、「語誌」「語源」「語彙」といった語誌研究を示唆する言葉がないので、検索にひっかからないのだ。
本居以来の「読む=数える」原義説にやや異を唱えるものだけに、合理的な検索手段がない(友人のような文献魔に教えてもらうしかない)のは残念である。学問というものは本来、異説の並列で進んでいくものなので、多田説に至るある種、正統的な流れを読むだけでなく、異説にあたる兵藤説を見つけられなければ、「読む」の語誌を考える機会が失われてしまう。
専門書誌A、Bを統合し、なおかつやまとことばの語誌も収録する専門書誌DBが望まれるところだ。
■実際に専門書誌を見てみよう2――「図書」の語誌
さて、最初に例として出した「図書」の語誌についても文献がないか見てみよう。
こちらは近代漢語(新漢語)なので、まさに『近代漢語研究文献目録』を参照することになる。見てみると【図8-5】のように、1件しか見つからないが『明治のことば辞典」(東京堂出版、1986)に「図書」の語誌があると判る。
【図8-5】『近代漢語研究文献目録』「図書」の項目
その後に語誌研究がないか、さっきちょっと調子がよかったNDLオンラインで検索すると、1件出る。
【図8-6】NDLオンラインで「図書」and「語誌」で検索した結果
・鈴木宏宗「明治10年代「図書館」は「書籍館」に何故取って代ったか:「図書」の語誌に見る意味変化と東京図書館における「館種」概念の芽生え」『近代出版研究』([1]) 2022、 p.186-205
この鈴木論文はライブラリーの定訳だった「書籍館」という語が、なぜ「図書館」に切り替わってしまったのかを探ったものだが、いままで100年以上、誰もさっぱり理由がわからなかったところを、「図書館」でなく「図書」の語誌を追跡することで、初めて理由を解明しえたもの。
「図書」の語誌を追跡するにあたっては、ちゃんと『明治のことば辞典』を参照し、明治20年代になって、「図書」が「図&書」でなく、書籍のみを意味するようになったという流れを理解している。その後で、あたりをつけた明治10年代の「図書」の用例検索をし、細かい実証をして、同年代に主に法令文が誤解された影響で「偏義」現象が起き、「図書」が「書」のみの意味になっていったのではないかという。
■【おまけ1】用例検索の方法
語誌文献が見つからないので自分で用例検索に乗り出し、自分で語誌を探るということもあるだろう。
「孤証は証ならず」(一個だけ証拠を見つけても証拠にならないよ)といった考証学的な慎重さや、その言葉が使われる分野の知識、さらに江戸以前なら古語の知識がないとトンデモに陥るので、あまり推奨しないのだが、一応、近代以降のそれも簡便なもの限定でその方法を書いておく。
伝統的な方法としては、明治期なら『明治文学全集』の総索引の巻を引くぐらいしか手がなかった。
近年の全文データベースの開発で、近代日本語をベースにするテキストを検索できればよいということになる。
人文リンク集に関連する項目は、総記の「全文データベース」の項、言語の「用例検索」の項、日本文学の「全文データベース」の項なので、それぞれにリンクされているDBを検索することになる。
■主要な全文DB
人文リンク集にある主要な全文DBをABC及び五十音順に列挙してコメントしてみた。
・Googleブックス 誤変換が多く使うのが難しいが、いつも必ず念のためこれを引くのが私の習性になっている。これについては拙著『調べる技術』第9項を参照のこと。
・J-STAGE (国立研究開発法人科学技術振興機構) 意外と戦前の論文もある。当初理系の論文DBだったが今は日本の全学問で本文が見られる論文を収録する。全文検索するには、詳細検索まで降りて、指定検索のプルダウンメニューから「全文」を選択しないといけない。
・青空文庫 文芸作品がほとんどなので、小説などのセリフから口語を、情景描写から風俗などを拾うのに適す。
・国会会議録検索システム(国立国会図書館) 採録対象は1947年~。やや堅い口語を検索するのに適するが、「バカヤロー解散」など、肝心の文言が協議の上削除されている場合がある。帝国議会議事速記録が全文DBになればさらに戦前の口語が検索できるようになるだろう。
・国立国会図書館デジタルコレクション 今回、語誌文献を見つけるのには失敗した。検索結果一覧に本文は一部表示されるが、目次が表示されないのがうまく見つけられない原因だと思う。
・次世代デジタルライブラリー (国立国会図書館) 明治〜戦前の単行本が大半。ヒットした版面でキーワードの位置がピン表示されることがあるのが良い。
・少納言(国立国語研究所) 採録対象は1971~2005年。書籍・ブログなどを検索できる。
■【おまけ2】語の長期的トレンド表示につかえるDB
語誌を調べている過程で、ある語の使われる頻度が長期的に減ったのか増えたのか知りたいこともあるだろう。
使われる言葉の多寡をグラフ表示できるGoogleトレンドは、2004年以降しかデータを持っていないのでそれ以降のことしかわからない。
【図8-7】「リファレンス」と「レファレンス」の2004年以降の使用頻度グラフ(Googleトレンド)
・NDL Ngram Viewer(国立国会図書館)
NDLデジコレの全文検索をグラフ化したNDL Ngram Viewer(エヌグラムビューワー)は、2022年から始まった新しいDBなのだが、明治初めから2000年ごろまでの長期的なトレンドを測るのに使える。
【図8-8】「リファレンス」と「レファレンス」の使用頻度グラフ(NDL Ngram Viewer)
「レファレンス」と「リファレンス」の多寡を比較すると、両者とも戦後に使われるようになった言葉だが、一貫して「レファレンス」が多かったところ、1988年に「リファレンス」が拮抗していることがわかる。これにGoogleトレンドの結果をむりやり継ぎ足せば、その後は「リファレンス」のほうが優勢になったと言えよう。
ただNDL Ngramは件数の数え方を単純に積算しているので(例えば1冊で同じ言葉を100回連呼していたら100件になるといった具合)、実数が少なめの言葉では注意しなければいけないだろう。このような点はブログ「NDL Ngram Viewerを使って「私小説」概念の歴史を大づかみしてみた」『日比嘉高研究室』(2022-06-05)が参考になった。
■今回判ったこと――専門書誌の重要性
日本語学や日本文学研究者が随時、語誌を調べる。それはテキストを自分で読むために必要だからではあろうが、そのためか、語誌が単行本の一部として発表される傾向のため、参照するのが難しい。「情報粒度」でいうと、単行本レベルは図書館の蔵書目録DB(いわゆるOPAC)の発展でかなり楽になり、一方で本文レベルはデジコレなど全文DBの開発でかなり楽になりつつある。またざっさくプラスやJ-Stageなど、論文検索もかなり楽になってきた。目下のところ一番むずかしいのが単行本の一部、構成レベルを検索することである。語誌文献は単行本の一部になっていることが多いのでシステム的に探すのが結構難しい。
実際、今回「読む」の語誌文献を、専門書誌から6点、国立図書館の蔵書目録DB(NDLオンライン)から近年のもの1点見つけたが、いちばん面白い議論を展開していた1990年の1点と、それに言及された1点は、文献魔(物知りor専門家)に教えてもらって見つけている。「読む」について語誌を書く場合には、賛否はともかく1990年の文献を参照しないというわけにはいかない。
専門書誌の重要性を改めて感じたことだった(もちろん文献魔、レファレンス職人もありがたいが、皆が皆、その人達をうまく使えるわけでもないだろう。持論としてレファレンスはセルフでできるのが王道だと思っている)。ここにレファレンスツールの開発余地があると判ったことだった。誰か日本語学者が作ってくれないかなぁ。
小林昌樹(図書館情報学研究者)
1967年東京生まれ。1992年慶應義塾大学文学部卒業。同年国立国会図書館入館。2005年からレファレンス業務に従事。2021年退官し慶應義塾大学でレファレンスサービス論を講じる傍ら、近代出版研究所を設立して同所長。2022年同研究所から年刊研究誌『近代出版研究』を創刊。同年に刊行した『調べる技術』が好評。専門は図書館史、近代出版史、読書史。詳しくはリサーチマップを参照のこと。
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