第49回 『ライトノベル雑誌・少女小説雑誌目次集成』余話
河原努(皓星社・近代出版研究所)

■そもそものきっかけ
出版企画を何から考えるか。売りたい本か、読みたい本か。古巣の日外アソシエーツはレファレンス・ブック(主に図書館などが購入する、何かを調べるための工具書。おおむね高額)を作っていた。当時、私は人名データベースの部署にいたが、私の部署にも年に2冊の書籍製作が課せられており、企画書を出さねばならなかった。
その頃、山中智省さんが『ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語――狼煙を上げた先駆者たち』(勉誠出版、2018)を出されて「そうか、ライトノベルも研究対象になってくるのか」と思った。これから研究が出てくる分野で、まだ研究の基盤となる書誌が編まれていないはず。主要誌の目次を全部入れて、作家・イラストレーターの索引を付ければ、誰がどこに何を書いていたかがわかる……これはむしろ私が欲しいわ、という気になった。自分が必要な本を作るのがレファレンス・ツール屋の本懐なのだが、人名データベース屋なので人名事典以外は製作経験が無く、仲の良かった書籍畑の後輩にこの企画を託したのだが、日の目をみなかった。
数年後、縁あって移った皓星社には人名データベースは無く(今はある。2026年4月正式リリースで鋭意準備中)、雑誌記事索引データベース「ざっさくプラス」があった。このデータベースの面倒をみるのと、レファレンス・ツール作りをして欲しいというのが呼ばれた理由だったので、その企画を立てなければならぬ。そこで「ざっさくプラス」にライトノベル雑誌の目次を入れていき、それを抽出・編集してレファレンス・ツールに仕立て上げようという、いかにも日外アソシエーツ出身者らしい企画を立てた。
■白峰彩子さんとのご縁から
2022年12月頃、兄事する小林昌樹さんが「国会図書館突発ペーパー」というフリーペーパーに寄稿した縁で、それを作っている白峰彩子(@mtblanc_a)さんと知り合った。その年の冬コミ合わせで「国会図書館のすごし方」という新作を準備されており、当時「ざっさくプラス」に登載する目次コピー調達のために年20~30回国会図書館に通っていた私にも声がかかった。その依頼からの長話の最中に「国会図書館でよく会う人」の話になって、白峰さんが「私がよく見かけるのは嵯峨さんかな……」と言うではないか。「え、嵯峨さんって、少女小説研究の嵯峨景子さん?」「そうですよー、なんならおつなぎしましょうかー」。嵯峨さんの名前は『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』(彩流社、2016)などで知っていた。「あれ、ライトノベル雑誌の雑誌記事索引なら『コバルト』とか少女小説分野が必要なのでは?」と考え、「いやー、実は社でライトノベルの雑誌記事索引を考えていて企画自体は通っているんだけど具体的には動けてなくて。嵯峨さんを紹介してもらえませんか」と伝えると「いいよー」とのこと。それで年明けに嵯峨さんに弊社に来ていただく運びになった。その時のことは、実は、遡ること1年半前、2024年4月の本連載「第33回 特別編・『近代出版研究』第3号を刊行しました」ですでに書いている。
今回初めて寄稿して頂いた方々のうち、私の一存でお声がけした一人が、ライター、書評家の嵯峨景子さんだ。嵯峨さんには別の書籍企画でお願いがあり、その初対面の席で『近代出版研究』をお渡しした。同年輩で、私の古巣の編集者2人と公私ともにお付き合いがあることもわかって(一人は同期のMさんだった!)、親しみを感じ始めたときに、嵯峨さんの口から「私を初めて東京古書会館の古書展に連れて行ってくれたのは黒岩比佐子さんだったんですよ」「古書の世界では横田順彌さんにもお世話になりました」という話が出た。直感的に、その主題が『近代出版研究』の読者に向いている……いや、なにより黒岩さんや横田さんに敬意と思い出のある小林さんや神保町のオタさんが読みたいだろうと思った。もちろん、私も読みたい。八面六臂の活躍をされている嵯峨さんに、いま故人である黒岩さんと横田さんについてのエッセイを依頼する人はいないだろうし、それは私の役目のような気もした。
この時にお願いしたのが『ライトノベル雑誌・少女小説雑誌目次集成』監修の件であり、嵯峨さんの紹介で山中先生とも連絡が付き、お二人の快諾を得て、2023年1月から企画が動き始めた。
■雑誌を調達する(1)――『LOG OUT(ログアウト)』など
まず必要なのは、どういう雑誌があるのかを知り、そのうちどれを採用すべきなのかということ。最初の打ち合わせで「アニメ誌やホビー誌などは今回は除外する」と決めたが、ライトノベル草創期の金字塔といえる「ロードス島戦記」の重要性を鑑み、その初出誌となる『Comptiq(コンプティーク)』(パソコン誌・ゲーム誌)、『小説野性時代』(総合文芸誌)は採用することになった。ただし、周縁誌ともいうべき両誌の全期間を収録対象とするとおかしなことになるので、山中先生に収録期間を決めていただき、その期間のみを収めることにした。それで選定されたのが次の雑誌となる(原則出版年の早い順)。
小説ジュニア
野性時代
Cobalt(コバルト)
小説JUNE(ジュネ)
月刊小説王
Comptiq(コンプティーク)
獅子王
Dragon Magazine(ドラゴンマガジン)
小説Wings(ウィングス)
小説ハヤカワHi(ハィ)!
Palette(パレット)
Jumpnovel(ジャンプノベル)
コンプRPG
LOG OUT(ログアウト)
Griffon(グリフォン)
The Sneaker(ザ・スニーカー)
電撃アドベンチャーズ(電撃あどべんちゃーず)
The Sneaker Special(ザ・スニーカー・スペシャル)
RPGドラゴン
電撃hp(エイチピー)
ファンタジア バトルロイヤル
電撃hp SPECIAL(エイチピー・スペシャル)
The Beans(ザ・ビーンズ)
ファウスト
NovelJAPAN(ノベルジャパン)
キャラの!
電撃文庫MAGAZINE
GA(ジーエー)マガジン
メフィスト
GA(ジーエー)文庫マガジン
このうちいくつかの雑誌は調達に苦労した。
・『LOG OUT(ログアウト)』
なぜか国会図書館未所蔵。大阪府立中央図書館国際児童文学館に所蔵されていることが分かり、取り寄せた。
・『The Sneaker Special(ザ・スニーカー・スペシャル)』
国会図書館を含め、所蔵している図書館を見つけられず。山中先生に相談し、Xで情報を募集。そうすると前述の白峰彩子さんから「横浜市立中央図書館が所蔵してます」という情報提供が。身内で解決する問題だった……!
・『小説Wings(ウィングス)』
初期の号を中心に国会図書館の欠号が多い。いろいろ手を尽くしても(メルカリで欠号を含むひと山を買ったり)、どうしても2冊だけ見つけられず。白峰さんに相談したら所蔵している知人を紹介してくださり、なんとか穴を埋められた。
【図1】『LOG OUT(ログアウト)』とNDL欠号を含む『小説Wings』のひと山

■雑誌を調達する(2)――『小説ジュニア』『Cobalt(コバルト)』
もう一つ困ったのは『小説ジュニア』『Cobalt(コバルト)』など一部の雑誌が、国会図書館でも国際子ども図書館の所蔵になっていることだった。永田町の本館と上野の「国際子ども」は雑誌の出納上限が違う上(本館10冊・「国際子ども」5冊)、複写も永田町はカウンターが2つあり多くの人が複写作業に従事しているが、「国際子ども」はワンオペだ。条件が違いすぎる。
アルバイトを派遣してみたところ、1回の上野行きで『小説ジュニア』をおよそ2年分しか採録できなかった。さらに同誌は厚みがある上に合本になっているので、複写するとどうしても本のノドが影になってしまい、コピー出来ない箇所が出てきた。それで嵯峨さんに『小説ジュニア』『コバルト』を管理している現在の集英社オレンジ文庫編集部の大好環美編集長をご紹介いただき、編集部に伺うことで無事に目次と奥付のデータを準備することができた。
入力した目次が集積されてくると、一部の目次には、イラストレーターの名前が掲載されていない時期があることがわかってきた。「この時期は目次に名前がないので索引に出てきません」という中途半端なレファレンス・ツールでは役に立たず、そのため「ない」時期は本文を確認して埋めるしかない。『小説ジュニア』『コバルト』にも欠落時期があることが判明したため、再びオレンジ文庫編集部に伺うことになり、都合5回ほどもお邪魔をした。その節は大好さんをはじめとする皆さまには大変お世話になりました。改めて御礼を申し上げます。
『コバルト』に関しては、以前弊社で雑誌の専門図書館である大宅壮一文庫の所蔵目録(『大宅壮一文庫所蔵総目録』)を作った際に同館がそのほとんどを所蔵していることを知っていたので、旧知の平澤昇さん(当時事務局次長)に事情を説明して目次と奥付の複写を依頼。平澤さんは二つ返事で引き受けてくださり、当時越生分館に所蔵されていた『コバルト』をわざわざ本館に運んで作業してくださった。
こうして目次・奥付コピーを手に入れたわけだが、本館には手の切れるような状態のよい『コバルト』が残された。これを使ったイベントができないか、という話が出て嵯峨さんと一緒に大宅壮一文庫に伺うと、雑誌展示に合わせてコバルト出身作家をお招きしてトークイベントを行う運びに。この話が膨らんで、新井素子さん、桑原水菜さん、嵯峨さんのトークショー「新井素子と桑原水菜が誘う『コバルト』の世界」(2025年10月18日(土)14:00~15:30、 会場:よみうりカルチャー大手町教室)に結実。わずか2日で会場チケットが売りきれたと聞かされて、驚いた。会場も和気と熱気に満ちていて、同じ雑誌で育った読者の連帯感を強く感じたのだった。
館内展示「雑誌『コバルト』と少女小説の世界展」(2025年10月14日(火)~11月15日(土))もオレンジ文庫編集部の協力で欠号2冊が貸し出されて『コバルト』全号が一同に揃った上、山中先生も当時のカセットブック、LPレコード、ポスターなどを提供して展示内容が追加され、充実したものだったようだ。11月3日に行われた「おしゃべりしながら『Cobalt』『ファンロード』『かつくら』を読もう!」も大盛況だったと伺ったが、その頃わたしは索引作業の真っ最中で一度も訪問できなかった(泣)。
■数は暴力である(1)――整形作業
2023年正月から始動して、2年がかりで30タイトルの雑誌目次・奥付を収集。順次「ざっさくプラス」に登載していき、2025年の夏前にそれらのデータを抜き出して本文組版用ファイルの整形作業に入った。雑誌は1誌1誌個性があるので、目次の取り方は一様ではないし、その構造(書き方)がシンプルなのものもあれば、複雑なものもある。記事数の多い少ない、刊行期間の長短、いろいろある。それらを1冊の本にまとめるには共通のフォーマットに落とし込む必要があった。手を付けてみると時間がどんどん溶けていくので、古巣の後輩で書誌作成のエキスパートである柴田志帆さんと、同学年で同じ頃にライトノベルを読んでいて基礎知識のある伊藤嘉孝さんという友人2人に助っ人を頼んで、組版用整形の「初稿」が揃ったのが9月初旬。最終的に30タイトル全部を一本化したらExcelで8万行あった……。3人で手分けをしたので、手伝って貰った部分の確認と全体の整理に約1ヶ月。この間、いまさらになって欠号が発見されたり、前述の「特定時期の目次にイラストレーターの名前がない」問題が散見されたり。そのため、8月の盆明けから土日返上で一日も休めず、全データの足並みを揃えて組版担当に渡したのが9月23日。翌日代休を取ったものの、25日には本文が組み上がる。B5で1100ページ……。PDFと出力したリストを確認して可能な限りの赤字を洗い出し、本文を固めると10月上旬。10月17日の入稿予定日まで二週間しかなかった。
■数は暴力である(2)――「人名索引」作業
索引を作るときは、採用する「単語」を準備したファイルを作り、本文と機械的にマッチングさせて「単語」が出現するページのノンブルを拾い出し、「単語」-「その単語が登場するページのノンブル」というセットを作る。
普通の書籍だと一つの本文に対して、一つの索引ファイルを用意すればよいのだが、本書に限っていえば、各雑誌ごとに索引ファイルを小分けして作り――つまり30タイトルそれぞれの目次情報から30個の索引ファイルを作る――それを一つ一つ作り込んでから統合し、さらに全体的に見るという方法を採用した。そうしないと、いまチェックしている「単語」は何という雑誌を参照すればよいか、ということがわからなくなるからだ。ファイルが大きすぎると極めて効率が悪い。
索引は「あ」「か」「さ」「た」「な」と五十音排列で引くため、単語へのヨミフリが必要となる。「河野」という姓は「かわの」「こうの」、どちらで読むかで排列が変わる。本書の人名索引の大半は著作者なので、書籍の著者情報を累積した国会図書館の典拠データベース「Web NDL Authorities」でヒットしやすい。検索した人名が、1)一人しかいない場合→採用、2)複数人いる場合→保留してあとで判断、3)ヒットしない場合→あとでそれらしいヨミを振る、という順で、機械的な作業なので複数の人に手伝って貰い(特に柴田志帆さんには感謝!)、私は2)3)を中心に作業をした。
前職で二十年間にわたって大量の人物情報を扱ったこともあって、姓名のヨミや正誤、実在するか否かといったことには勘が働くので、そうおかしくないヨミを振れたとは思う。しかし、延べ9000人は多すぎる。加えてライトノベル・少女小説周辺特有のものとして、「青」「あき」といった極端に短い名前や、そもそも記号めいて名前と思えないものも多い。極めつきには「ん」という人も。
同名異人の分離という作業もあり、音楽評論家として著名な「湯川れい子」の他に、『小説ジュニア』「読者の告白体験記」にも「湯川れい子(18)」がいて、他に居そうもない名前なのに……と驚いた。
■数は暴力である(3)――「作品名索引」作業
「作品名索引」で大変だったのは「メインタイトル(シリーズ名)-サブタイトル(各回タイトル)」のものは「サブタイトル(各回タイトル)-メインタイトル(シリーズ名)」でも引けねばならない、ということ。「スレイヤーズSP 白魔術都市の王子」は「白魔術都市の王子 スレイヤーズSP」でも引けなくてはいけない。さらにやっかいなのは「白魔術都市」は実は「しろまじゅつとし」ではなく「セイルーン」と、作品内での地名で読ませること。この界隈特有ともいえるヨミが曲者で、「義妹」と書いて「ぎまい」「いもうと」「かのじょ」と読ませたりとか……。
幸いかなりの作品が単行本化されているので、まずは「国会図書館サーチ」でヨミを確認した。明らかに本になっているのに検索しても出てこないケースもあり、大半は「× 越えて」→「○ 超えて」のようなデータ入力時のミスに起因するもので、そうしたミスが百件以上見つかったりもした。こういったヨミの確認と、メイン-サブの作り込みを30誌全てに行った。
ただ、あまりに量が膨大なことから作業途中で「作品名索引」に入れない記事ジャンルを増やさざるを得なかった。例えば『Comptiq(コンプティーク)』『小説野性時代』といった周縁誌のゲーム攻略記事や一般文芸作品は外し、『小説ジュニア』などのドキュメンタリー記事も泣く泣くカットした。単発のエッセイも外した(連載エッセイは採用した)。それでも「作品名索引」は「人名索引」の倍、18000単語に上った。省かざるを得なかった記事は「ざっさくプラス」では検索できるので、よろしければそちらをご活用下さい。
こうした索引作業をやってもやっても先が見えず、結局休みを返上して作業を続け、まるまる6週間かかった。予定より1ヶ月も遅れて11月17日に入稿するまで、休んだのは盆明けから3日間だけ。こんな働き方は十数年前に『出版文化人物事典』を作った時以来で、今回はなんとかやり遂げたが、さすがもう50歳手前なので、今後はこういった無茶はできないだろう(注1)。
注1 「もっと人を使えばいいのに」「AIを使えばいい」という人がいるかもしれないが、責任者が手を動かすのが一番早いし、知識や相場観がない人――AIも含む――にライトノベル特有のルビを振ったり「これはアヤシいぞ」というアラートが立つのかとも思う。「神拳 李酔竜」が「神挙 李酔竜」になっているのに気がつけるのか……(本当にあった入力ミス!)。まあ、スケジュール管理の甘さが最大の失策です。
■最後に帯イラストについて
初期の監修者打ち合わせで装丁にイラストを用いるかを話した際、二人ともイラストを使うと予断を持たれる可能性があるのでシンプルな装丁がよいというお考えだった。私もシンプル路線で行くつもりでいたが、元々図書館や研究者向けの高額外商商品として考えていたとはいえ、個人にも興味を持ってもらいたい。そのためにはどうしたらよいか、とも考え始めた。
ある販社の外商部門に赴いた折に相談してみると、海外のレファレンス・ツールでは図書館向けをハードカバー、個人向けをペーパーバックにして装丁を変えることもあるという。さすがに装丁を分けるのは無理だが、帯なら可能か? 最近は表紙の2/3にかかる帯も見かけるし。大きめの帯を巻いて魅力的なイラストを配せば、図書館は装備時に帯を外すから関係なく、個人は帯イラストで手に取ってくれるかもしれない。「自分が35000円の本を買うとしたら誰がイラストを描いていたら買う?――いや、竹本泉先生一択だろ」。『ザ・スニーカー』の吉岡平「シャルロット・ホームズ」でのイラストは印象深く、火浦功の『ファイナル・セーラー・クエスト』も全部揃えたし、ゆうきりん『魔法な男の子の飼い方』(コバルト文庫)も新刊コーナーに並んでいたのを発見して竹本先生がイラストだからと買ったじゃん、当時。ライトノベル/少女小説の両方で仕事をされていて、ほのぼのとした絵柄は魅力的かつ、熱心なファンを持っている――私たち夫婦も先生がキャラクター原案を手がけたアニメ『アポカリプス・ホテル』のポップアップストア初日に竹本先生のグッズが……と1時間並んだではないか――ここまで今回のイラストをお願いするに適した人がいるか、いや他にいない! ここまで5秒。決して『アポカリプス・ホテル』で思い出したとか「年だし仕事を頼むのはいまのうちか?」ではなかったのです。
もっと言ってしまうと、小学校低学年の頃(四十年前)、近所にあった母の実家に入り浸っていた私が、従姉の持っていた『ドラえもん』『あさりちゃん』を読み尽くして「他にマンガないの?」と訊いたら手渡されたのが竹本先生の『ハジメルド物語』で、気に入って何度も読み返した(その時は作者名を意識せず)。その後十年近く経って高校時代に『せ~ふくもの』を手にしたときに「あれ、これは『ハジメルド物語』の先生なのでは!?」と気づいてから、ずっと新刊を買い続けている。妻もファン。子も読んでる。閑話休題。
伝手はないので、直近に先生が本を出された版元宛に、転送のお願いを添えて依頼文を送ってみた。するとしばらくして竹本先生から「よろしければ詳細をお知らせください」とメールが届いたではないか! ということで「雑誌で埋め尽くされた書庫を探索する様子」という主題でイラストをお願いして、この素敵な帯イラストが誕生したのだった。編集者といってもレファレンス・ツール屋なので、まさか竹本先生とのお仕事がかなうとは……先生、どうもありがとうございました! せっかくなので販促用のポストカードも作り【図2】、図書館総合展などで配布した。いまなら弊社ウェブストアから購入されると先着30名様にポストカードをお付けしています。それ以上は配っちゃったので残部はありません……。
【図2】実は書籍の刷り部数より、ポストカードの刷り部数の方が少ないのです。

☆本連載は皓星社メールマガジンにて配信しております。
月一回配信予定でございます。ご登録はこちらよりお申し込みください。
