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四六判・上製・232頁 定価3,800円+税
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ISBN4-7744-0303-2 C1300 |
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洋学資料文庫3
日本洋学小誌
杉本つとむ 編著
日本の近代化は明治維新によって
かえって歪められたのではないか。
江戸幕府の〈富国殖産・厚生〉を明治政府は紙屑のように捨て〈富国強兵〉の道をえらんだ。その歪みは1945年の敗戦、そして現代まで続いているのではないだろうか。
日本の近代化を正当に評価するためには、その原点である洋学を抜きに語れない。本文庫は江戸の文化・学芸さらには近代とは何かを模索するための基本資料を」提供する。
「編者より」
日蘭交流の再発見。
『日本洋学小誌』には、『日本英学小史』『徳川時代に於ける長崎の英語研究』の二名著を収録しました。いずれも現在では入手のむつかしいものです。日本にどのように〈英語〉が伝えられ、日本人がどのように〈英語〉を学習したか。それらが具体的に、平易に、魅力的に記述されています。〈英学〉の生みの親は江戸時代の〈洋学〉なのです。その結果
、日本の近代化に拍車がかかったというわけです。なお、英学史上の重要事件、フェートン号事件の基礎資料(写
本)を翻刻し、あわせ収録しました。
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