千年紀文学叢書5 精神の痛みと文学の根源

A5判・並製・176頁 定価2,500円+税
2005年4月発行
ISBN4-7744-0377-6 C0395
装丁 藤林省三
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千年紀文学叢書5
精神の痛みと文学の根源

千年紀文学の会 編

文学と人間の未来を問い続ける千年紀文学叢書
他者の痛みは、どこまで認識できるのか?
生の極限をみつめた、精神・自由・倫理の追求が、文学の根源を明らかにする。


 目次

■詩
詩・の前に……新井豊美
山越……森川雅美
冬が来たら……李 承淳

■評論
〈精神の自由と文学〉についての今日的問題
   ――基底的な考察から……綾目広治
レアリスムと記憶――『坂の上の雲』と『ベラミ』……小畑精和
「倫理」と「自由」についての一考察
   ――アラン・バディウとスーザン・ソンタグ……原 仁司
約束を破られる人、『行人』
   ――『源氏物語』宇治の三帖による拘束……野網摩利子
精神の痛みと文学
   ――愛の可能性を描く村上春樹とよしもとばなな……鈴木正和
マンデリシュタームの詩『黒土』
   ――その読解と翻訳をめぐって……早川眞理

■小説
ずれ……朴 重鎬
潜んでいる敵意……青山直広
死んだねずみ……高良留美子

■短歌
われの住処ぞ……後藤秀彦

■エッセイ
山とても地獄は一定すみかぞかし …… 日野範之

■連載
埴谷雄高『死霊』論(五)
   屋根裏部屋と逸脱の歴史――三章「屋根裏部屋」 …… 小林孝吉

あとがき …… 鈴木正和

 
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