邑久光明園で55年を過ごし、93歳を迎えた2004年、趣味として、記録係として撮りためた写 真でその歳月を振り返る。220点にも及ぶ写真は、24歳の妻と2歳7カ月の娘を置いて入所したときの思いを込めた作品「望郷」や、園内の活動記録、入所者たちの日常の顔を暖かい眼差しでとらえている。昭和40年代を中心にした貴重な記録集である。