骨片文字 栗生詩話会 編
なぜ詩を書くのか。奪われた人間がかろうじて主張しようとするわが生が、詩となる。強制収容のはてにこの地で死に、帰る故郷すらも奪われた無数の骨片。掌にのせれば軽い。それらが文字となって、誰かの掌に届くように。