忘れさせられたアンダルシア
――あるアナキストの生と死
ホセ・ルイス・グティエーレス・モリーナ 著
渡辺雅哉 訳
1936−2006 スペイン内戦70年
フランコ独裁が封印した、あるアナキストの生涯
アンダルシアは、「もう一つのスペイン」に殺されたバルボーサを愛していた……
ディエゴ・ロドリーゲス・バルボーサは新しい社会を夢見て奮戦した数千名にも上る男女のなかの一人だった。胸のうちに新しい世界像を抱いていた人間たちのなかの。(本文)
著者 ホセ・ルイス・グティエーレス・モリーナ(Jos
Luis Gutierez Molina) 1952年生まれ。歴史学博士(カディス大学)。近著に、La
tiza, la tinta y la palabra.
訳者 渡辺雅哉(わたなべ・まさや) 1960年生まれ。文学修士(早稲田大学・西洋史)。訳書に、パス『スペイン革命のなかのドゥルーティ』
目次
労働組合・政党その他の略称一覧
解説 ディエゴ・ロドリーゲス・バルボーサが生きた時代のアンダルシア……渡辺 雅哉
はしがき
一 「アンダルシアの農業問題」
a サルボチェア、「コルドニエフ」、そして「アフリカ風の憎しみ」
b リベルテールたちのアンダルシア
c 「知識人の」、または「カサス・ビエハスの共和制」
二 忘却のアンダルシア
a 帝政ロシアよりも劣悪?
b 「アナーキー」を愛する者たちが占める位置
c CNTの壊滅?
d 「もう一つのスペイン」の根絶
忘れさせられたアンダルシア――あるアナキストの生と死
凡例
日本語版への序文 労働運動の記憶を呼び戻す ジェラール・ブレイ
はじめに
ディエゴ・ロドリーゲス・バルボーサとチクラーナ・デ・ラ・フロンテーラのアナキズム
一 あるアナキストの誕生
二 帰郷、そして活動へ
三 チクラーナ、アナルコサンディカリズムの拠点
四 労働者の蜂起から軍部の反乱へ
五 殺害
六 戦う作家、ディエゴ・ロドリーゲス・バルボーサ
地図・図版・写真の出典一覧
訳者あとがき
索引
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